6月1日(土)の夜、翻訳家でストーリーテラーである多賀京子さんをお迎えして第10回語りの会を開催いたしました。
前半は、「赤んぼうになったおばあさん」(『かもとりごんべえ』岩波少年文庫)、「アリョーヌシカとイワーヌシカ」(『まほうの馬』岩波書店)、「魔法使いのチョコレート・ケーキ」(『魔法使いのチョコレート・ケーキ マーガレット・マーヒーお話集』福音館書店)
合い間に詩の朗読もありました。
「かに」(まど・みちお詩集『だいすきまどさん』理論社)「五月」(『志樹逸馬詩集』亜紀書房)「わが愛するチャップリンが」(『ほほえみにはほほえみ』川崎洋、童話屋)
「詩ならではの言葉」が面白いといつも詩は2回ずつ繰り返して読んでくださいます。
2回目に聞くと、言葉がじわっとしみこんでくるような気がします。
後半のお話は、「ノロウェイ の黒ウシ」(『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店)。呪いがかけられた黒ウシと娘との不思議な恋の話です。多賀さんのしっとりとして落ち着いた語りが私たちを昔話の世界へいざなってくれました。最後は、呪いが解けた王子と娘が結ばれるのですが、話が終わっても皆さんしばらく余韻にひたり静かな時間が流れました。
日本、ロシア、イギリス・・・様々な国の昔話を楽しむことができた贅沢で豊かなひと時でした。
多賀京子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。