谷川俊太郎さん

 11月13日に谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
谷川さんは、ティール・グリーンにとってもとても大きな存在でした。2006年4月3日、当店の移転再開を記念して、「『みみをすます』上映会&谷川俊太郎+ロバの音楽座 ジョイントコンサート」を開催しました。谷川さんが、ロバの音楽座の楽しい音楽に合わせて詩を朗読なさるのを聞き、鳥肌が立ったのを今でも覚えています。その後、白泉社の『MOE』(2006年7月号)にて当店が紹介された時、谷川さんから素敵なコメントを寄せていただきました。「ティール・グリーンも、近くの人たちが、ただ単に本屋さんというんじゃなくて、あそこ行ったらお茶も飲めるし、いろんな人に会えるという、そんな場所になってくれるといいなと思います。・・・住宅街のなかにあるという一種の制約を逆手にとって、何か特長を出せるんじゃないかな。たとえば、あのなかで小さいイベントをどこまで組めるか、とか。・・・」このメッセージが店の道標となり〈今日〉があります。おはなしの会、句会、語りの会、読書会、絵本の原画展、講演会、ワークショップ、ライアーコンサート など様々なイベントを開催しています。イベントを通し、人や本、モノとの出会いの場所になれたらと願っています。6年後の2012年12月5日に再び店にお立ち寄りいただき、ティール・グリーンを見ていただけたことは本当に嬉しいことでした。

2012年12月5日

谷川俊太郎さんと賢作さんご夫妻

(旧ブログより)

そして、谷川さんの名詩「生きる」を絵本になさった岡本よしろうさんの原画展を2018年7月にさせていただいたのも大きな喜びでした。
福音館書店
街の小さな本屋の進むべき道を照らしてくださった谷川俊太郎さん、ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
種村由美子

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