12月14日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第75回コガモ句会を開催いたしました。
兼題は【枯野】
江戸時代には「花見」や「紅葉狩」と同じように「枯野見」が行われていました。鮮やかな紅葉の頃を過ぎ、枯れた草木の風情の趣きを味わいます。侘しくはありますが、解放された軽やかさも感じる言葉です。(土肥あき子さんより)
高点句は、
いくたびも風の過ぎゆく枯野かな 克義
シャガールの浮遊枯野をかけめぐる 一朗
種落ちて命篭れる枯れ野かな 久美子
頬に風父母おわす枯野かな 花美
鉄塔のカラスみはらしよき枯野 幸江
枯野の句には面白い句が多く、全員に点が入りました。
この日の席題は【浮寝鳥】
越冬のため日本に渡ってきた水鳥は、水上や草かげで眠る。水鳥が水に浮いたまま眠る姿をいう「浮寝」。背中にたたんだ羽の奥深くに首を差し入れ、身じろぎもせずに眠っているようだが、外敵を察すればすぐに飛び立てる態勢でもある。(土肥あき子さんより)
高点句は、
長旅を思ひ返すや浮寝鳥 一朗
浮寝鳥きのふの夢の続きかな 幸江
浮寝鳥水の枕に見る夢は 花美
次回のコガモ句会は、2025年2月15日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【沈丁花】
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは2025年2月15日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。