4月12日(土)よしだるみさんギャラリートーク&サイン会を開催しました。

4月12日(土)、『ロバのおはなし』(国土社)の作者よしだるみさんをお迎えしてギャラリートークを開催しました。

よしだるみさんは、2020年秋に「どうぶつかぞくえほん」(国土社)と『あめあがりのしゃぼんだま』(福音館書店)、2023年2月に『ぼくのそりすべり』(福音館書店)、そして今回の『ロバのおはなし』(国土社)で3回目の原画展です。

よしだるみさんの絵本作家としてのこれまでの作品のことをお話しくださいました。

当店での編集者さんとの出会いから生まれた『あめあがりのしゃぼんだま 』(福音館書店)はクレヨンで描きました。

個展を見に来てくださった編集者さんと作った『いつかはぼくも』『わたしはいつも』『いつもとなりで』(国土社)は色鉛筆で描かれた作品です。

『焼け跡のおにぎり』(うるしばらともよし・文 国土社)では、戦争の本をたくさん読んだり、映像を見ました。

大切なご家族を亡くされ、辛い時期でしたが、表紙の絵の締め切りが迫り必死で描いた『ぼくのそりすべり』(福音館書店)はとくに印象的な作品ですと語るるみさん。

昨年刊行された『おすよ おすよ I push and go』(エディション・エフ)は、可愛らしいクマが大切なものをいっぱい詰め込んだハコを押して歩くおはなし。友人のお子さんがハコを押し歩く姿を見て生まれたおはなしなんだそうです。

そして、今回の『ロバのおはなし』になりました。
「ロバのおはなし」は最初、ロバの一生を描いた童話だったそうで、るみさんが朗読してくださいました。

童話「ロバのおはなし」の原稿

ロバは重い荷物を運び続けることを辛いと思っているのですが、辛いかどうかは自分の心次第であること、最初から終わりまで大きな出来事はなく何も変わらないけれど、ふとした気づきでロバのもつしんどさや痛みが少しでも軽くなったらいいなと、そんなお話を絵本の形で作りたいと国土社の編集者さんと話し合いました。「悪い人は登場させたくなかった」とるみさん。
広島にあるロバの牧場に行き、取材をし、いっぱいロバを描きました。
そして、るみさんにとって初めてのものがたり絵本となりました。
小さいお子さんから大人の方まで、幅広い年代の方から感想が届くのが嬉しいと話されました。

5月に刊行される『少年とクスノキ』(東野圭吾/文 実業之日本社)は、初めてアクリルガッシュで描いたそうです。刊行が楽しみですね。

談笑しながらのサイン会

明るい笑顔が素敵なよしだるみさん

よしだるみさんは、10歳の時から中国武術に励み、日本チャンピオンになったことも!武術の先生でもあります。
ずっと武術に励み、30歳を過ぎてから絵を描き始めたそうです。先生が言ったことを口伝でからだで覚え、極めてこられたことは、絵を描く時にも生かされているのだと思います。壁画を描くときに瞬時に構図や色を決めるなど、勘の良さ、思い切りの良さは見事です。
何に対しても真剣に取り組む姿に、元気をもらった方が多かったのではないでしょうか。
これからもますます素敵な作品を作られることを楽しみにしています。

よしだるみさん、国土社さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。

原画展は、4月27日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。

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