10月11日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第80回コガモ句会を開催いたしました。

兼題は、【月見】。今年の十五夜となる旧暦8月15日は10月6日。満月は翌7日と一致しないが、旧暦の15日を名月として楽しむ風習は今も残る。十五夜、十六夜、立待、居待、寝待、更待と待つ時間も楽しむ。(土肥あき子さんより)
高点句は、
カップ酒ひとり良夜の車中泊 幸江
小さき窓よぎるあひだの月見かな 朔
満月や寺の土塀に落ちる影 一朗
雑踏を見上げて静か小望月 真実 → 雑踏に見上げて静か小望月
この日の席題は、【木の実】団栗。樹木になる実のなかで果実を除いたもの。椎、櫟、椋、榎などの総称。なかでもブナ科の木の実を団栗と呼ぶ。(土肥あき子さんより)
高点句は、
木の実落つひとつは冒険好きらしき あき子
いくつもの木の実転がる洗濯槽 真実
姿良い団栗求め二歩三歩 一朗 → 姿良い団栗求めまた歩く(二歩三歩は使われがちなので考えて使った方が良い)
木の実は、身近な存在なので、どの句にも共感でき、全員の句に点が入りました。
次回のコガモ句会は、12月13日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【息白し】白息。
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは12月13日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。
