子育て講座

 

先日、区内の児童館の子育て講座で「親子で楽しむ絵本の世界」というテーマでお話をさせていただきました。素敵な看板で出迎えてくださり、とても嬉しくなりました。

コロナ禍で久しぶりの講座ということもあり、0歳児から2歳児の親子さんに、人数も制限して35分間ずつの2部構成で、実際に絵本を読みながら絵本の紹介、親子で楽しむ絵本の時間の大切さをお話しさせていただきました。

まずは、手袋人形を使って「おはながわらった」を一緒に歌ったり、手遊びをしてリラックスした後に、『だるまさんが』をはじめ、『ぽんちんぱん』『ぽぽんぴぽんぽん』『ぴょーん』などあかちゃん絵本をたくさん読みました。からだ全体で楽しみました。

絵本をとおして一緒に笑ったり、悲しんだり、怒ったり、誰かと共感する喜びを感じてほしいとお話ししました。

そして、最後にお母さまたちに向けておーなり由子さんの『あかちゃんがわらうから』(ブロンズ新社)を読みました。

おーなり由子/さく ブロンズ新社

子育ては不安がいっぱい、ましてや不穏なこの時代に子どもを育てるってたいへんなこと。

悲しいニュースを見るたびに、世界はどしゃぶりのように感じられ、未来はどこまでもはいいろの雲でいっぱいのようにおもうけれど…

でも、あかちゃんにとっては世界は始まったばかり。「これから生きていく世界をひどいと決めつけないでよ!」「ぼくらをよわいと決めつけないでよ!」「ぼくらは生きたい。愛したい。いっぱいあそびたい!」

そして、あかちゃんは「うれしいこと ここにあるよ」とおしえてくれます。おーなりさんが描くあかちゃんのやわらかくて小さな手、抱きしめるとおっぱいの匂いがするようなまるみをおびたからだ、「うれしいこと ぜんぶ ここにあるよ!」

あかちゃんからのメッセージに胸が熱くなります。強くなれるような気がします。

あかちゃんとのかけがえのない時間を大切にしてほしいなという思いを込めて読みました。あかちゃんとお母さんの間にあたたかい絵本の時間が流れることを願い、講座を終えました。

お声がけくださった児童館さん、ご参加くださったたくさんの親子さん、ありがとうございました。

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