虹色いきもの図鑑 月刊たくさんのふしぎ2014年1月号

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齋藤槙/文・絵 福音館書店 本体667円

表紙の色鮮やかなカメレオン、いきものが大好きな齋藤槙さんが描くとカメレオンもこんな色に見えるのですね。大好きないきものをじっと観察していると、だんだん隠れていた色が見えてくるとのこと、実際に動物園や水族館、花鳥園などで見るいきものは図鑑で見た以上の色鮮やかさだったそうです。ゾウ、ワニ、キンケイ、オオハシ、シャコ、トンボ、ニジキジ、タコ、ホウボウ、カメ、チョウ・・・この本を作るために、たくさんの取材をした齋藤槙さん、キンケイの後を1時間もついてまわってスケッチしたそうです。

おしまいのページにでてくるのは「虹竜」。雨の後にかかる虹は、昔はいきものだと考えられていたので「虹」という漢字には「虫」という字がふくまれているのだそうです。齋藤槙さんが思い描く「虹竜」は色鮮やかで勢いがあります。

見開きのページにでーんとすっきり描かれたいきものたち、構図のとり方やきれいな余白の使い方などは、日本画を学ばれた齋藤槙さんならではの美しさです。

この地球は、こんな虹色をしたいきものたちに彩られているのですね。

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