高畠じゅん子/作 高畠 純/絵 講談社 定価1540円
ブービーはすべり台がすべれません。勇気をだして登るのですが、みんなの顔が小さく見えると急に怖くなり、そのまま階段を降ります。
そんな様子を見ていたカラスは、シュルシュルシュルリーン!! 「ぼくには はねがないから できないよ」
ネコはダダダダダー!! 「ぼくは ネコさんみたいに ひょいひょいとは いかないよ」
台所のまな板の上の野菜たちは、ゴロゴロゴロゴロ!! 「なんだか たのしそう」
ブービーは、おかあさんに打ち明けます。「あのね、ぼく できないんだ、すべりだい」
すると、おかあさんは椅子に腰掛け、ブービーを膝の上にのせて「こんなのは どうかしら?」
おかあさんのすべりだいって?
子どもの小さな挑戦をやさしく見守り応援するおかあさんが素敵!
最後のページのブービーの顔の表情に思わずニコッ😆😁
この絵本の作者の高畠じゅん子さん。笑顔がとってもチャーミングな作家さんです。
娘さんが公園ですべり台を怖がる姿からヒントを得て作られたお話だそうです。
店頭にあった『ブービーとすべりだい』や『おおどろぼう ヌスート』(絵/高畠 純 ほるぷ出版)『まじょがかぜをひいたらね』(絵/高畠 純 理論社)にサインを描いていただきました。
高畠 純さんと高畠じゅん子さんの名前が似ているのは、偶然なんだそうです。
苦手なことに挑戦するブービーと、さりげなく応援するおかあさんが微笑ましく、子どもたちも頑張ろうって思えるようなおはなしです。