あずみ虫／さく・え　福音館書店　本体1200円

おいしそうなお弁当がいっぱいでてくる絵本です。

「おべんと おべんと くまさんのおべんとう・・・ぎゅぎゅっと つめて　どこでたべる？　だれとたべる？」

くまさん、おばあちゃん、ねずみさん、あっちゃんとたっくん・・・いろんな動物や人が、自分用ともうひとつ、誰かのためにつくったお料理をお弁当箱にぎゅぎゅっと詰めて出かけます。ぎゅぎゅっとつまったお弁当はどれもとってもきれいで美味しそう。誰と、どこでたべるのかな？　そんな美味しくて幸せな絵本です。

　この絵本の絵は、アルミ板をハサミで切ってから絵の具を塗るという技法でつくられています。この技法をすすめてくれたのがあずみ虫さんの恩師であるイラストレーターの安西水丸さんでした。「あずみ虫」というペンネームも「君、虫に似ているね」という理由から安西さんがつけてくれたあだ名だそうです。安西水丸さんが２０１４年３月に急逝され、暗い気持ちでいらした時にこの絵本の企画のお話がありました。そのときのあずみ虫さんにとってこの絵本の企画は、何よりも嬉しい贈り物に思われたそうです。そして、編集者さんたちと考えたラストシーンは偶然にも安西さんの『ピッキーとポッキー』のラストシーンと同じでした。なので『おべんとう　だれとたべる？』は『ピッキーとポッキー』へのオマージュのような気持ちをこめて描かれているそうです。（あずみ虫さん「あのね２０１５年４月号）福音館書店　より）

あらしやま　こうざぶろう／ぶん　あんざい　みずまる／え　福音館書店

うさぎのピッキーとポッキーが、もぐらのふうちゃんといっしょにお花見に出かける春のおはなしです。

『ピッキーとポッキー』はあずみ虫さんの大好きな絵本だそうです。ピッキーとポッキーもお弁当を作って出かけるのですが、こちらのお弁当も美味しそう！　原画のそばに置いてあります。ぜひ、『ピッキーとポッキー』も読んでくださいね。

＊絵本に付録でついているお料理を切り抜きました。自分の好きなお料理を青いお弁当箱にぎゅぎゅっとつめて遊んでね。