8月3日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第73回コガモ句会を開催しました。
兼題は【桐一葉】
漢詩の「一葉落ちて天下の秋を知る」から季語になりました。大きな桐の葉が落ちることで秋の訪れを知る、という意味です。一枚の葉っぱに込められた心の揺れを見つめてみましょう。(土肥あき子さんより)
高点句は、
残照に染むる梢や桐一葉 久美子
桐一葉僻地の師より筆の文 花美
洋館の窓の光りて桐一葉 一朗
風変わるどこへゆきつく桐一葉 教子
桐一葉大きな影を背負ひけり あき子
この日の席題は【風鈴】
夏の風物詩である風鈴は、その音色によって聞く者に涼気とリラックスした心地を与えます。鉄・ガラス・陶器など素材によって音が異なります。江戸時代には町を回る風鈴売りが涼を誘いました。(土肥あき子さんより)
高点句は、
火のなかで生まれし風鈴の音色 花美
風鈴が吾子の眠りの子守り唄 由美子
「たかいたかい」風鈴の音を聞かせをり 幸江
空泳ぐ赤い金魚の風鈴は(→に) 克義
風鈴の句は、どの句も共感できるものばかりで全員に点が入りました。
次回のコガモ句会は、2024年10月19日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【草の花】
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは2024年10月19日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。