10月19日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして第74回コガモ句会を開催しました。
兼題は【草の花】
「草の花」は、名も知れぬ野草の花全般を指します。「雑草」とひとくくりにされる荒っぽさと異なり、「草の花」には野の花のひとつひとつがそれぞれの力を尽くしている懸命な姿を思わせます。(土肥あき子さんより)
高点句は、
転校の渡り廊下に草の花 登水子
日暮れまで子供と遊ぶ草の花 教子
青と咲き紅いと咲き草の花 花美
草の花頼りなき丈揺れやまず あき子
草の花リボン結びて差し出す子 由美子
この日の席題は【水澄む】
爽やかな大気のなかで川や湖の水が際立って清らかに感じられること。静かに澄み渡る水面に映し出されるものは、現実よりも美しく見えるほどである。「秋の水」に対して「水澄む」は澄み渡った水そのものを捉えた季語。(土肥あき子さんより)
高点句は、
何か捨て何か選んで水澄めり 登水子
この星の水澄みて尚戦あり 千枝子
水澄んで触れたき指をためらいつ 花美
水澄んで尾びれの動き見せる鯉 教子
それぞれ切り取られた景色に「なるほど!」と感心しました。
次回のコガモ句会は、2024年12月14日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【枯野】
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは2024年12月14日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。