6月21日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第78回コガモ句会を開催いたしました。
兼題は【枇杷】
高点句は、
通過する沿線の枇杷たわわなり 洋子
夕日受け色濃き枇杷のたわわかな 久美子
風に触れ日に触れ枇杷の実の育つ あき子
初物のつるるとむかれ枇杷ひとつ 花美
この日の席題は【羽抜鶏】
鳥類の羽は6月頃から晩夏にかけて冬羽から夏羽へと抜け替わる。この時期の羽の整わない鷄を羽抜鶏と呼ぶ。ことに鶏が詠まれる。これは、身近であったことと、どれほどみすぼらしく見えても、我関せずという姿に滑稽味と、飄々とした風格のようなものが感じられ、俳味のある季語として人気。(土肥あき子さんより)
高点句は、
口笛を吹きさうである羽抜鷄 あき子
土蹴って勇み足なる羽抜鷄 洋子
若冲の鶏と同じ眼羽抜鷄 一朗
羽抜鷄ほれ堂々ととさか振る 花美 → 堂々ととさか振りたる羽抜鷄 (ほれを使わない方がよい)
ほとんどの人が羽抜鷄を見たことのなかったのですが、いつもとちがう風体に滑稽味を感じるような句が多く、面白かったです。
次回のコガモ句会は、8月30日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【八月】
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは8月30日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。