4月25日(土)前田まゆみさん ギャラリートーク &サイン会

4月25日(土)、『みつばちのルビー』(アリス館)の作者である前田まゆみさんを京都からお迎えして、ギャラリートーク を開催しました。

会場は、早い時間からお越しくださったファンの方々の熱気に包まれていました。関東近郊はもちろん、京都、秋田など遠くからもお越しくださった方もいらっしゃいました。

はじめに、『みつばちのルビー』のお話から。

『みつばちのルビー』はニホンミツバチのお話です。ニホンミツバチは日本の野山にいる野生のハチで、養蜂で飼われているのはセイヨウミツバチです・・・等々セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いを詳しくお話くださいました。このように、前田さんがニホンミツバチとセイヨウミツバチの違いがわかるようになったのは、2012年の刊行された『いきもの図鑑えほん』(あすなろ書房)のために伊豆にあるニホンミツバチの養蜂場を見学に行き、取材をしたから。そして、この物語をかきたいと思いました。

働きバチは全部メス。ルビーにもマービーねえさんや妹のララビーなどきょうだいがたくさんいます。コロニーが大きくなりすぎると、古い女王バチが働きバチを半数ほど連れて巣別れし分蜂していきます。この本は、ルビーを通してニホンミツバチの生態を伝えるお話なのですが、編集者さんからルビーにキャラクターがあった方がよいのではとの提案があり、少しだけ体は小さいけれど大きな声の女の子という設定になりました。ご家族のエピソードも盛り込まれているそうです。

前田さんにとってブレイクスルーだったのが、オオスズメバチがセイヨウミツバチを殺すシーン。虫であっても「殺戮」シーンを描くのは初めてだったので、苦しかったとのこと。でも、伝えたい物語を描くには、描かなくてはならない絵があることを実感したそうです。

ミツバチが減っている状況についてもお話しくださいました。

後半は、前田さんの生い立ちやご家族のお話も。それらがすべて前田さんの現在の多彩な創作活動に繋がっていることを知りました。
マルクスの「資本論」、「自然発生的分業」・・・普段あまり耳にすることがない言葉もたくさん出てきて驚きましたが、それらは案外実生活の中で体験していることだと気付かされました。
前田さんの物事に対する飽くなき探究心には、毎回驚かされます。

最後に帯に書かれた言葉について、編集の山口さんからもお話がありました。
帯の「おめでとう。はたらきばちのなかま入りだよ」という言葉は、アリス館の新入社員が考えた文章とのこと。ミツバチの世界では働きバチでいることが一番幸せなのかもしれませんね。
自分の役割があって、それをきちんとこなしながら成長していく・・・幸せなことですね。

今回も、前田さんの多彩で奥深い探究心に驚くとともに、それを楽しそうにお話くださるので、私たちも新しい気づきをいっぱいいただきました。また、新しい扉が開いたような気がします。

5月末に刊行される最新刊『えほん ごはんのこころ』(春秋社)も楽しみです。

一人一人丁寧にお話ししながらのサイン会

最後に記念撮影していただきました

今回も、会場はみなさんの熱気でいっぱい。笑顔がいっぱいの楽しいギャラリートーク でした。

前田まゆみさん、アリス館の山口郁子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。

原画展は、5月3日(日)まで。

皆様のお越しをお待ちしています。

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