10月21日(土)浜田桂子さんギャラリートーク&サイン会

10月21日(土)の雨降りの午後、絵本作家の浜田桂子さんをお迎えして「だれのこどももころさせない」絵本原画展のギャラリートーク&サイン会が行われました。聞き手は、長尾詩子さん。当店の憲法カフェでいつも憲法のことをわかりやすくお話していただいているママさん弁護士です。

最初に、浜田桂子さんが『だれのこどももころさせない』(かもがわ出版)を読んでくださいました。その後、浜田さんから、ママたちのコールからどのように絵をイメージして絵本を作っていったのか、そしてこの絵本へ込められた思い、平和への思いなどを伺いました。

いろんなシーンに登場するモノトーンで描かれた子どもたちが印象的なのですが、この子たちはおとなが守ってあげられなかった子どもたちで、シリアの難民の男の子、スーダンの少年兵、アレッポの紛争の中の男の子、パレスチナの女の子、戦争や原爆でなくなった子どもたちをイメージして描かれたそうです。戦車の前で立ち向かうおばあさんも、辺野古の文子おばあ(島袋文子さん)がモデルとのこと。いろんなシーンに登場するこの子どもたちと文子おばあが、この絵本をつないでいく役目を担っているそうです。

一枚一枚に意味があって、浜田さんの絵を通してママたちのコールの言葉がまっすぐ心に響きます。「根底には命の大切さ、生まれてきてよかったというメッセージが込められています。」と話される浜田さん。

そして、夜寝る前に子どもに読んであげられる絵本、安心して眠りにつくことができるような絵本にしたいと思ったそうです。

この絵本を読んで、おしゃべりが弾んでくれると嬉しいとも語られました。

その後、浜田さんの著作の絵本をご自身から紹介していただきました。

浜田桂子/作・絵 童心社

日・中・韓平和絵本『へいわって どんなこと?』では、この絵本が生まれるまでの経緯や、それぞれの国での反響などをお聞きしました。入学式でいつもこの絵本を読んでいるという韓国の中学校の先生のお話には、胸を打つものがありました。

他にも『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)をはじめ、たくさんの絵本のお話を伺い、なんとも贅沢なひとときを過ごしました。浜田さんの絵本は、どれも子どもたちへの愛情にあふれ、命の大切さを感じるものばかりでした。

サイン会でも、その絵本に合わせたイラストを描いてくださり、皆さん、大感激!

浜田桂子さん(中)、長尾詩子さん(右)と原画の前で記念撮影。

浜田桂子さんの平和への願い、子どもたちの命を守るという強い覚悟がお話からひしひしと伝わり、胸が熱くなりました。この絵本を一人でも多くの方に読んでいただきたい、手渡していきたいと思いました。

浜田桂子さん、長尾詩子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。

安保関連法に反対するママの会@大田区の皆様のご協力に感謝いたします。

原画展は10月29日(日)までです。ぜひ、お越しください。お待ちしています。

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