8月28日(日)ほうさんちゅう観察会

8月28日(日)の午後、スタジオ・ポーキュパインの川嶋隆義さんとかんちくたかこさんをお迎えして、「ほうさんちゅう観察会」が開催されました。雨の中をたくさんの方がご参加くださいました。

スタジオ・ポーキュパインの川嶋隆義さん(左)とかんちくたかこさん(右)

スタジオ・ポーキュパインは動物や植物、宇宙など自然に関わる本の企画、執筆、写真の撮影、編集などを行なっています。ポーキュパインは、ヤマアラシのこと。のんびりした顔をしているけど、針のようにかたくとがった毛をもち、天敵もおいそれと近づけない強さをもつヤマアラシから名前を借りたそうです😀

今回、スタジオ・ポーキュパインが企画し、かんちくさんが文章を担当した『ほうさんちゅう』(監修・松岡篤 アリス館)の観察会です。

松岡篤・監修 かんちくたかこ・文 アリス館

かんちくさんが『ほうさんちゅう』を読み聞かせしてくださいました。

続いて、川嶋さんがほうさんちゅう(放散虫)のことをわかりやすく解説してくださいました。

ぷかぷか漂う動物プランクトンであること、ガラスの骨をもっていることなどからだのつくりから何を食べているのか、どこにいるのかなどをお話しくださいました。

ガラスの硬い骨格をもつ放散虫は、死んだ後も海の底に積もって化石となります。放散虫が地球に現れた一番古い証拠は5億年前の化石。5億年のあいだに進化して、様々な形をもつ種類が誕生しました。時代ごとに特徴をもつ放散虫がいるので、地層の時代を知るのに役立つのだそうです。

今回、私たちが見ることができた放散虫は、1993年に有人潜水調査船「しんかい6500」がマリアナ海溝の水深6300mの深海から持ち帰った石の中にいた放散虫で、1億4000万年前の白亜紀あたりのものだそうです。まさしく奇跡の放散虫ですね。

川嶋さんが今回のために手作りしてきてくださった「しんかい6500」の模型

お話の後は、顕微鏡で放散虫を見てみました。スマホでその画像を撮影することができたのは感激でした。

スマホで撮影した放散虫、その透明感からガラス質の骨をもつことがわかります。形も様々、綺麗ですね✨

小さな海の生き物「ほうさんちゅう」、今回1億4000万年前の白亜紀、恐竜がいた時代の深い海の底の「チャート(堆積岩)」から取り出された放散虫の化石を見ることができ、その神秘の世界に胸が踊りました。

スタジオ・ポーキュパインの川嶋隆義さん、かんちくたかこさん、ありがとうございました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

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