前田まゆみ/作・え 主婦の友社 本体1200円
『野の花えほん』『いきもの図鑑えほん』(あすなろ書房)など自然科学系の絵本をおもに手がける前田まゆみさんが、昨年3月に出された『くまのこ ポーロ』。表紙の柔らかい色彩の植物と愛らしいくまの子のまっすぐな瞳に心惹かれた方も多いのではないでしょうか?
今年のティール・グリーンを締めくくる12月の原画展は、冬に生まれたくまの子 の成長と独り立ちまでを描く『くまのこ ポーロ』です。
くまの子ポーロとプリンは、真冬の冬ごもりをしている穴の中で生まれました。そして、四季折々の森の中でふきのとう、木いちご、さるなし、どんぐりなどを食べたり、遊んだりして成長していきます。やがて、1才半ほどになり、子別れの時期がくると、おかあさんはポーロたちを木いちごの茂みに連れていき・・・
このお話は、マタギとよばれる東北地方の猟師さんの間に伝わる「いちご落とし」または「いちご放し」という伝承をもとに描かれたとのこと。くまの親子の子離れ、親離れを通して、親子がともに過ごす「今」をより大切にしたいと気づかせてくれます。
前田まゆみさんのやさしくてあたたかい色彩の原画をどうぞお楽しみに!
2020年のカレンダーやポストカードも販売します。
12月14日(土)
前田まゆみさんの読み聞かせ&お話会
前田まゆみさんを迎えして、『くまのこ ポーロ』ができるまでのお話や前田さんの美しい色彩の秘密、翻訳のお仕事のお話などをたっぷりお聞きしたいと思います。
また、翻訳家としての最新刊、9月26日に刊行された韓国の翻訳絵本『あおいアヒル』の読み聞かせもあります。この作品は、認知症の祖母と暮らす家族の時間の中で感じた著者の体験をもとに描かれました。
リリア/さく 前田まゆみ/訳 主婦の友社 本体1300円
どちらも世代交代の親子の愛情を描いた作品です。どうぞお楽しみに!
◆時 間 14:00〜15:30/トーク(要予約)
15:45〜/サイン会 (どなたでも大歓迎!)
◆定 員 15名(要予約)
◆参加費 1000円(お茶・お菓子付)