澤口たまみ/文 あずみ虫/絵 福音館書店 本体1100円
虫の苦手な方も、この『いもむしってね・・・』だったら、きっと大丈夫!
庭のプランターのニンジンにやってきたキアゲハの幼虫。小さい頃にチョウチョの幼虫を飼っていたことのあるおかあさんは、子どもたちにいろいろなことを教えてくれます。いもむしによってニンジン、カラタチ、サクラ、キャベツなど好みの葉っぱがあること、さなぎの中で蝶になるときに羽になる『はねのたね』がそだっていること・・・やがてさなぎに模様がうかび、その模様が濃くなって、ある日さなぎの背中がぱりっとわれました。そして、キアゲハが飛び立っていきました。
あずみ虫さん自身が、アゲハの幼虫をずっと飼育観察しているそうで、いもむしの動きやさなぎになる時の様子や羽化の様子など、実際に観察した者でないとわからないようなリアルさがあります。
私の身近かにもいもむしのお世話をしているお子さんがいるので、この絵本を見せてあげたいと思いました。
明るいイラストが楽しい科学絵本です。