つばきレストラン
おおたぐろまり/さく 福音館書店 本体900円
思わず手に取りたくなるようなこの表紙。心が華やぎます!
寒い冬でもきれいな花を咲かせる椿。色の少ない季節の中でひときわ鮮やかな花の色です。
「つばきレストラン」の開店です。つばきレストランのお客様は小鳥たち。メニューはあま〜い蜜。雪が降っても開店しています。寒い季節でも自然界ではこうやって皆が助け合っていきているのですね。
先日も散歩をしながら椿を探しました。住宅地では庭の片隅や生垣などで見にすることができました。小鳥が椿や梅にとまっているのを発見し、思わず立ち止まりしばらく眺めてしまいました。
まだまだ元気に「つばきレストラン」開店中!
こちらの「つばきレストラン」はそろそろ閉店のようです。
散歩が楽しくなる絵本です。
分類: 科学絵本
怪物園
junaida /著 福音館書店 本体1800円
はるかいにしえの時代から怪物園は、たくさんの怪物たちを乗せて長い旅を続けていました。ある静かな夜、うっかり開いた玄関口から外の世界へと抜け出し、街の通りを行進する怪物たち。外で遊べなくなった子どもたちは、空想の旅に出かけることにしました。子どもたちの空想と怪物たちの世界が交差して…
子どもたちはこの絵本をどんなふうに読むのかな?
怪物園って怖そうだけど、好きな怪物を見つけて追いかけるのかな?
表紙から見返しに続く怪物たちの行進、怪物たちの表情、子供部屋のおもちゃ、絵本まるごと、隅から隅まで目が離せません。
junaidaさんは、『HUG』『HOME』『IHATOVO』『NORDIC TALES』(サンリード)の頃から注目の作家さんでした。美しいだけでなく独自の世界観がいいなあと思っていました。福音館書店から『Michi』『の』がでて、子どもから大人まで楽しむことができるのも素敵なことです。いろんなことのあった2020年に『怪物園』がでたことも、考えさせられます。この『怪物園』を子どもたちと一緒に読んでみたいな。どんな反応をするのか楽しみです。
実は、昨年12月に刊行された際、サイン本が5冊入荷したのですが、あっという間になくなってしまいました。皆さんの嬉しそうな表情をみていると私まで幸せになりました。絵本っていいなって思う瞬間です🦆
梨の子ペリーナ
イタロ・カルヴィーノ/再話 関口英子/訳 酒井駒子/絵 BL出版 本体1600円
【サイン本 限定5冊】9/2完売しました。ありがとうございます。
BL出版の「世界のむかしばなし絵本シリーズ」にまた素敵なイタリアの昔話が加わりました。イタリアのむかしばなし『梨の子ペリーナ』です。酒井駒子さんの描く表紙を見ただけで、もう物語の中に引き込まれてしまいます。
梨といっしょにかごの中に入れられて王さまの宮殿に差し出された女の子ペリーナ。賢くて心やさしいペリーヌは皆から好かれました。同じ年頃の王子とも仲良しになりました。ところが、他の召使いたちがやきもちを焼くようになり、ありもしない噂を流されたペリーヌは魔女の宝ものをとりに行かされることになってしまいました。
歩いて歩いて、ようやく梨の木に出くわすと・・・
梨の木に守られ、旅を続けるペリーナは途中で出会ったかまど女や犬たちの苦しみを解放しながら、魔女の宝ものを探します。
この物語は、イタリア北部のアルプス山脈の麓に位置する豊かな丘陵地帯に位置し、葡萄やりんごや洋梨など果樹栽培が盛んな農村だからこそ生まれたのですね。梨の子ペリーヌの健気さが胸を打ちます。幻想的で美しい酒井駒子さんの絵がぴったりで感動です!
これから梨が美味しい季節です。『梨の子ペリーナ』もいっしょにお楽しみください。
こども文様じてん
下中菜穂/著 平凡社 本体1,600円
当店でもお馴染みの「もんきりあそび」。ご近所の出版社「エクスプランテ」の『紋切り型』のシリーズの著者でもある下中菜穂さんの最新刊『こども文様じてん』(平凡社)が刊行されました。
紙を折りたたんで型紙のとおりに切り抜く。そして、そっとひらくと美しい日本の紋が作れます。この型紙が「もんきりがた」です。
江戸時代、紋を描く職人の技術として工夫されましたが、美しいかたちが簡単に作れることから、切り紙あそびとしても気軽に楽しまれてきました。寺子屋のこどもたちも遊んだようです。 (本文より)
江戸時代から伝わる「もんきりあそび」。そういえば、子どもの頃、障子に穴があくと和紙をたたんで花びら型に切り、そっと開くと「桜」のかたちになったものを貼った記憶があります。透かして見える桜にわくわくしました。懐かしい思い出です。
「つきほし」「ちがいやまがた」「はるがすみ」「つばめ」「おうぎ」「ひとつそろばん」・・・このような文様の小さな「かたち」から、天と地、生き物たち、人々の暮らしが見えてきます。昔から、人々は暮らしの中にこうした遊び心を取り入れて、天地を畏れ敬いながら乗り越えてきたのでしょう。人々の願いが込められているのですね。
巻末にもんきりがた型紙集が付いています。既刊の『こども文様ずかん』(平凡社)もおすすめです。
2018年の夏に開催したエクスプランテさんの「もんきりフェア」の時の様子です。皆さんにもんきり遊びを体験していただきました。
『紋切り型』のシリーズ(エクスプランテ)もおすすめです。
暮らしの中で「もんきりあそび」を楽しんでみませんか!
つるかめ つるかめ
今、コロナウイルスの影響で不安な気持ちを抱えている大人や子どもたちを勇気づけたいという思いから作家の中脇初枝さんとイラストレーターのあずみ虫さんとでつくられた絵本です。あずみ虫さんは、ご自身の幼い頃の体験からも「このおまじないの絵本は、子どもたちに今とても必要なものだと賛同し、中脇さんの文に絵を描かせて頂きました。」とメッセージを寄せてくださっています。
皆さんも、困った時や不安な時には、ぜひおまじないの言葉を唱えてみましょう。きっと心が落ち着き勇気づけてくれますよ。皆んなで一緒にこのコロナの時代を乗り越えていきましょう!
あなふさぎのジグモンタ
とみながまい/作 たかおゆうこ/絵 ひさかたチャイルド 本体1300円
小さなジグモのジグモンタは洋服にあいてしまった穴をふさぐ「あなふさぎや」をしています。糸づくりから始めて丁寧に穴を塞いでいきます。でも、新しいものを欲しがる客たちに気落ちしたジグモンタは、森に出かけます。そこで、出会ったフクロウの親子の言葉にジグモンタは元気をもらい・・・
ジグモンタの誠実な仕事ぶりを通して、一つのものを使い続ける大切さ、物作りの喜びが伝わってきます。
あなにもそれぞれ思い出がある・・・とみながまいさんの素敵な物語をたかおゆうこさんの絵が色鮮やかに彩っています。
お二人からの素敵なメッセージが添えられたサイン本です。残り4冊(7/1 現在)
お問い合わせは、店頭またはHPのcontactまで🦆
おたすけこびととおべんとう
なかがわちひろ /文 コヨセジュンジ/絵 徳間書店 本体1500円
お待たせしました! 子どもたちに大人気の「おたすけこびと」シリーズ、第7弾の『おたすけこびととおべんとう』がでました!
今回の依頼は、お父さんからです。ひょうたん池のたんぽぽ島に遠足に行った子どもに、おべんとうをお昼までに届けてほしいと頼みました。こびとたちは働く車をフェリーに積み込んで、島に向かって出発します。たくさんの働く車、それぞれどんな働きをするのかな? どの子に届けるのかしら? 無事に届けることができるのかな? わくわくどきどきしながら、画面の隅々まで楽しめます。いろんな発見がありますよ!
見返しのこびとたちのお弁当、どれもとっても美味しそう〜 なんと! 60人分のお弁当! コヨセジュンジさん、すごいです!!
働く車とこびとたちが大活躍する「おたすけこびと」シリーズ、じっくりと絵を読んでくださいね。
本に挟まれている徳間書店の「子どもの本だより 2020年5月/6月号」に、作者のなかがわちひろさんの『おたすけこびととおべんとう』制作日記が掲載されています。絵本ができあがるまでの舞台裏をお楽しみください。店頭でも配布しています。
くるみのなかには
たかおゆうこ/作 講談社 本体1400円
くるみのなかには なにがある? てにのせてみみをすませて・・・
りすがかくしたくるみなら、それはりすのさいほうばこ ちいさなはりさし、ちいさなはさみ
もし、ちいさなドアがついてたら、それはちいさなちいさなおじいさんとちいさなちいさなおばあさんのいえ
小さなくるみの中から広がる美しく豊かな想像の世界。
でも、それだけではありません。小さなくるみはしっかり根をおろして大きな木となり再び実をつける。そんな命のつながりまで見えてくるのです。
センス・オブ・ワンダーの世界が広がるたかおゆうこさんの最新刊です。
コラージュで仕上げた絵は美しく、ページをめくるたびにときめきます。
たかおさんはこの絵本のために長野県にあるくるみの木を取材しに何度も足を運ばれたそうです。大きなくるみの木や、飛び出てくるようなくるみの実の様子は、じつに生き生きとしていて迫力があります。
*クリスマスのプレゼントとして、子どもはもちろん大人の方にもおすすめです。
*たかおゆうこさんのサイン本をたくさん用意しました。発送もいたします。お声をかけてくださいね。
分類: 絵本
クリスマスがちかづくと
斉藤倫/作 くりはらたかし/画 福音館書店 本体1300円
クリスマスが近づくと、セロは寂しかった。クリスマスの日はいつも、お父さんは留守で、お母さんはデパートのお仕事。さみしくて、さみしくて、胸に冬の風が吹き込むようでした。「クリスマスなんて、だいきらい」
10歳になったセロにお母さんが打ち明けたお父さんの秘密とは? その秘密のためにセロはいつも孤独なクリスマスを過ごしていたのです。
ある日、セロは、公園でジュナという少女に出会いました。ジュナはこの町に引っ越してきたばかりで、おばあさんと二人きりで川沿いのアパートに住んでいます。セロが、この町で初めての友だちになりました。
ある日、「サンタなんて、もう、いないのさ」と言うセロに、ジュナは、
「そうかもしれない」「それでも、わたし、サンタさんが、いたらうれしい」
「かぞくでもないのに、どこかで、だれか、見まもってくれるひとがいる。そうおもえるから」
そんなジュナの言葉を聞き、セロは気付きます。「きれいなかざりなんか、いらない。ごちそうも、にぎやかなふんいきも」「ぼく、わかったよ。そんなの、クリスマスとは、ひとつも、かんけいないんだ」
そして、セロがジュナのためにお父さんと一緒にしたこととは・・・
クリスマスにふさわしい心温まる物語です。
*『とうだい』『どろぼうのどろぼん』『せなか町から、ずっと』(いずれも福音館書店)の斉藤倫さんと『冬のUFO・夏の怪獣』(ナナロク社)のくりはらたかしさんの素敵な絵本です。
分類: 絵本
おたすけこびとのにちようび
なかがわちひろ/文 コヨセ・ジュンジ/絵
徳間書店 本体1500円
5月末にでた「おたすけこびと」シリーズの最新刊です。
シリーズ第6弾は『おたすけこびとのにちようび』です。おたすけこびとたちの休日はどんなふうに過ごすのでしょうか?
今日は日曜日、おたすけこびとたちもお休みです。お弁当を作って、おやつも持って、みんなでのはらに遊びに出かけました。
のんびり ゆったり にちようび
おもいっきり あそぼう にちようび
と思ったのですが、困っているカメを見つけてしまったこびとたちは・・・?
やっぱり、クレーン車やブルドーザーが出動し、働く車とこびとたちが大活躍!
隅から隅まで楽しめる『おたすけこびとのにちようび』です。
今回は、こびとたちの私服姿が可愛らしく、一人一人のこびとに見入ってしまいます。
発見がいっぱいの見返しからたっぷり楽しんでください。