6月4日(木)『おもちのおやど』(作・苅田澄子 絵・植垣歩子)絵本原画展が始まりました。
6月4日(木)、『おもちのおやど』(作・苅田澄子 絵・植垣歩子 Gakken)絵本原画展が始まりました。
旅に出たおもちのもーちゃんとちーちゃんが、今夜泊まるのは「やすらぎのおやど」です。たくあんばあさんが案内してくれたお部屋は・・・
「ひえひえべや」「ぽかぽかべや」「きらきらべや」・・・いろんなお部屋があります。二人は果してともだちのおもちさんたちに会えるのでしょうか?
おやどの断面図は、見ているだけで楽しいです。
植垣さんのやさしく穏やかな原画が、私たちに「やすらぎ」をあたえてくれます。
苅田澄子さん、植垣歩子さん、お二人の著作本がたくさん並んでいます。楽しい絵本がいっぱい!
ポストカード、メモ帳、クリアファイルなどかわいいもーちゃんとちーちゃんのグッズも揃っています。
「おもちのおやど」のキャラをさがそう!というゲームもあり、全員探すことができたらかわいいプレゼントがありますよ!
かわいいサインを描いてくださっています。
苅田さん、植垣さんのダブルサインです!
6月4日の在廊日の植垣歩子さん
6月7日の在廊日、苅田澄子さんと植垣歩子さん
当店では、2018年2月の『おもちのおふろ』以来8年ぶりの「おもちのシリーズ」の原画展です。
8年の間に赤ちゃんだった植垣さんのお子さんが小学生になられていたり、お二人の著作本が机からはみ出るほど増えていたりして、時の流れの速さと重みに驚いています。でも、こうしてシリーズものの絵本の原画展をさせていただけることは絵本屋にとって大きな喜びです。
原画展は、6月21日(日)までです。原画の隅々までお楽しみください。
*6月14日(日)のトークイベントで、お二人から息の長い「おもちのシリーズ」のお話をどのようにあたためて創っているのかをお聞きしたいと思います。まだ少しお席がございます。皆様のご参加をお待ちしています。
5月18日(月)コガモ句会 洗足池公園吟行
5月18日(月)、雲ひとつない青空の下、大田区にある洗足池公園にて吟行を行いました。
当店では、8年ぶりの吟行で、今回は参加者13名、普段は投句の方も2名参加してくださいました。

洗足池公園入口休憩場からの眺め
スワンボートもあります
洗足池MAP
13時に洗足池公園休憩所に集まり、土肥あき子さんより吟行の説明があり、15時までの2時間、それぞれ池の周りを散策しながら3句ずつ俳句を作りました。
良い風が吹く中で、周りの自然に目を凝らしながら散策し、ベンチに座り俳句を詠みました。
羽化したばかりの揚羽蝶
カルガモの親子
立葵
その後、ティール・グリーンに戻り、一人3句、13名なので39句の中から、一人5句を選句しました。
この日の高点句は、
二句書きしメモ薫風にさらわれて 久美子
風渡る片白草のまだ真青 あき子
いつもとは異なる点盛りで新鮮でした。
皆で同じ景色を見ているので、それぞれの句に共感しつつ、選句をするのがなかなか難しかったです。
五月の風を感じ、鳥の声に耳を澄ませ、葉っぱの上の蝶やてんとう虫の幼虫に目を凝らし・・・五感で自然を感じながらの散策は、日常の慌ただしさから解放され、リフレッシュすることができました。
「また、吟行がしたいですね。」という嬉しい声も上がりました。ぜひ、また企画したいと思います。
楽しい初夏の一日でした。
5月17日(日)いせひでこさん ギャラリートーク
5月17日(土)五月晴れの午後、いせひでこさん をお迎えして『絵描き』(講談社)のギャラリートーク を開催いたしました。関東近郊はもとより関西から参加の方もいらっしゃり、会場は始まる前から熱気に包まれました。
この日は、『絵描き』にいたる前のお話をしてくださいました。
いせさんにとって2004年に刊行された『絵描き』(理論社)は、その後『ルリユールおじさん』(理論社 2006年)につながる記念すべき一冊でした。
いせさんはいつもスケッチ帳やハガキ代のノートを持ち歩き、常に心にとめた風景やスケッチしていました。「ぱたぱた帳」はいせさんならではのもので、1988年頃のゴッホの旅などでも風景を長く描くことができるので愛用していました。
「ぱたぱた帳」を広げるかさいしんぺい さん(『ねぇ、しってる?』岩崎書店の作者)
様々なスケッチ帳やメモ帳を見せていただきました。「全部知っていなければ描けないと思い、スケッチしていた。」といせさん。「皆さんも小さなメモ帳を持って歩くことをお勧めします」とも話されました。
1995年、当時飼っていたハスキー犬のグレイの闘病生活が始まり1996年に亡くなるまで、その闘病記録として病気のグレイを描き続けたのですが、それは命そのものを描いているのだと思い、最期まで見届けようと描き続けました。
グレイが亡くなり、悲しくて空ばかり見ていて、行くところ行くところで空を描いていました。それが、1998年に『空のてんらん会』(講談社)になります。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災もいせさんにとって大きな出来事でした。
建物など表面的なものはいずれ復興されるだろうが、人の心など見えないものはわからなくなってしまうだろうから、テレビなどで伝えられる映像ではなく現状を見ておかなくてはと大震災から2ヶ月後の神戸を3日間、歩き続けたそうです。もちろん、その時は描くことはできませんでした。描かれることを拒否しているようだったと。
3年後、神戸から一通の手紙が届きました。阪神淡路大震災復興支援チャリティーの「1000人のチェロ・コンサート」への参加の呼びかけでした。1000人の中のひとりとなって1998年11月に再び忘れてはならない風景の前に立ちました。
その2年後、いせさんにとって初めての作/絵のものがたり絵本『1000の風 1000のチェロ』(偕成社)がでました。鉛筆に水彩で描くというのも初めてでしたし、記念すべき絵本となりました。
偕成社
1986年にでた宮沢賢治の『よだかの星』(講談社)を描いた時に、自分でも気がついたことがありました。よだかが天でもない地でもない自分の生きるところを探しあてたところからゴッホと賢治を追う旅が始まりました。1995年から1996年頃のことです。東北とヨーロッパを何度も行ったり来たりしました。りんご畑とオリーブ畑など共通するものも多く、全部が呼応していました。そして、37歳までのふたりの比較、ほとんど同じ軌跡を歩んだふたりを論じた『ふたりのゴッホ』(新潮社)が2005年にでました。
そんな中でスケッチと記憶をつなげていったのが『絵描き』(2004年刊)だったのです。
『絵描き』には、賢治やゴッホらしき姿や気配を感じますし、ひまわり、リンゴの木、オリーブの木、ゴッホの寝室などその当時のいせさんが見たものや風景や光を感じます。
それぞれの絵の背景を語るいせさん
今回展示することができなかった原画のお話も
『絵描き』『ふたりのゴッホ』がでて、疲れを癒すために娘さんと出かけたパリの旅で、ルリユールの「窓」に出会ってしまったのです。2度目に訪ねた時にルリユールおじさんに会うことができ、『絵描き』をみてもらうと「ゴッホと同じ眼だね」と言われました。そして取材を許してもらったのです。『絵描き』はパスポートとなるような絵本だったと語られました。
『絵描き』の後に『ルリユールおじさん』『大きな木のような人』『あの路』・・・と作品が生まれていきました。
いせさんが全幅の信頼を寄せていた額縁屋さんのお話、『絵描き』の表紙のお話、『旅する絵描き タブローの向こうへ』(文藝春秋)のお話・・・たくさんの絵に関するお話で盛り上がりました。
かさいしんぺい さんからのプレゼントの「絵描き」のTシャツ
皆さんから「わー」と歓声が!
実は、かさいしんぺい さんは『絵描き』の青年のモデルなのです。中の人はいせさんご自身ですが。
皆さんとお話ししながらのサイン会
今回は、“旅する絵描き” いせひでこさん の軌跡をお聞きすることができました。初めての作/絵のものがたり絵本が『1000の風 1000のチェロ』であったことを知りましたし、賢治とゴッホに魅せられた時代のお話は、その行動力、エネルギーに圧倒されました。いせさんご自身が賢治やゴッホに見えたほどです。
『絵描き』は理論社、平凡社、講談社と出版社が変わりながらも生き続けている稀有な絵本です。二十歳前後の自分探しをしている青年たちに届いたらいいなと思います。
今回もいせひでこさん の絵を描き続ける姿勢にたくさんの元気をいただきました。
いせひでこさん 、かさいしんぺいさん、柳田邦男さん、ありがとうございました。
参加くださった皆さん、ありがとうございました。
原画展は、5月31日(日)まで。
*最終日 5月31日(日)の14時から17時まで、いせひでこさん が在廊してくださいます。
皆様のお越しをお待ちしています。
5月7日(木)いせひでこさん 『絵描き』(講談社)絵本原画展が始まりました。
5月7日(木)、いせひでこさん の『絵描き』(講談社)絵本原画展が始まりました。

いせひでこ /作 講談社
2004年に理論社より、2012年に平凡社より、そして、2025年の夏に講談社から刊行された『絵描き』。
“ 旅する絵描き” いせひでこさん の原点ともいえる作品です。この作品の2年後に『ルリユールおじさん』、『大きな木のような人』『まつり』の三部作へとつながります。

「また たびに でた。」で始まるこの絵本。48ページもある絵本の中からいせさんご自身が選んだ28枚の原画です。

まるで詩のような心にしみる数々の言葉


30タイトルを越す著作本が並んでいます。『絵描き』のサイン本、あります!

フランス語版の絵本も! 裏表紙には素敵なメッセージが記載されています。
エネルギー溢れる原画、心の奥深くに響く言葉、“旅する絵描き”いせひでこさん の世界をご堪能ください。
*5月17日(日)のギャラリートーク は早々に「満員御礼」になってしまいましたが、15:30からのサイン会はどなたでも大歓迎です。
原画展は5月31日(日)まで。皆様のお越しをお待ちしています。
4月25日(土)前田まゆみさん ギャラリートーク &サイン会
4月25日(土)、『みつばちのルビー』(アリス館)の作者である前田まゆみさんを京都からお迎えして、ギャラリートーク を開催しました。
会場は、早い時間からお越しくださったファンの方々の熱気に包まれていました。関東近郊はもちろん、京都、秋田など遠くからもお越しくださった方もいらっしゃいました。
◆はじめに、『みつばちのルビー』のお話から。
『みつばちのルビー』はニホンミツバチのお話です。ニホンミツバチは日本の野山にいる野生のハチで、養蜂で飼われているのはセイヨウミツバチです・・・等々セイヨウミツバチとニホンミツバチの違いを詳しくお話くださいました。このように、前田さんがニホンミツバチとセイヨウミツバチの違いがわかるようになったのは、2012年の刊行された『いきもの図鑑えほん』(あすなろ書房)のために伊豆にあるニホンミツバチの養蜂場を見学に行き、取材をしたから。そして、この物語をかきたいと思いました。
働きバチは全部メス。ルビーにもマービーねえさんや妹のララビーなどきょうだいがたくさんいます。コロニーが大きくなりすぎると、古い女王バチが働きバチを半数ほど連れて巣別れし分蜂していきます。この本は、ルビーを通してニホンミツバチの生態を伝えるお話なのですが、編集者さんからルビーにキャラクターがあった方がよいのではとの提案があり、少しだけ体は小さいけれど大きな声の女の子という設定になりました。ご家族のエピソードも盛り込まれているそうです。
前田さんにとってブレイクスルーだったのが、オオスズメバチがセイヨウミツバチを殺すシーン。虫であっても「殺戮」シーンを描くのは初めてだったので、苦しかったとのこと。でも、伝えたい物語を描くには、描かなくてはならない絵があることを実感したそうです。
◆後半は、前田さんの生い立ちやご家族のお話も。それらがすべて前田さんの現在の多彩な創作活動に繋がっていることを知りました。
マルクスの「資本論」、「自然発生的分業」・・・普段あまり耳にすることがない言葉もたくさん出てきて驚きましたが、それらは案外実生活の中で体験していることだと気付かされました。
前田さんの物事に対する飽くなき探究心には、毎回驚かされます。
最後に帯に書かれた言葉について、編集の山口さんからもお話がありました。
帯の「おめでとう。はたらきばちのなかま入りだよ」という言葉は、アリス館の新入社員が考えた文章とのこと。ミツバチの世界では働きバチでいることが一番幸せなのかもしれませんね。
自分の役割があって、それをきちんとこなしながら成長していく・・・幸せなことですね。
今回も、前田さんの多彩で奥深い探究心に驚くとともに、それを楽しそうにお話くださるので、私たちも新しい気づきをいっぱいいただきました。また、新しい扉が開いたような気がします。
5月末に刊行される最新刊『えほん ごはんのこころ』(春秋社)も楽しみです。
一人一人丁寧にお話ししながらのサイン会
最後に記念撮影していただきました
今回も、会場はみなさんの熱気でいっぱい。笑顔がいっぱいの楽しいギャラリートーク でした。
前田まゆみさん、アリス館の山口郁子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。
原画展は、5月3日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。
4月11日(土)第83回コガモ句会
4月11日(土)の夕、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第83回コガモ句会を開催いたしました。

兼題は、【木の根明く】。
雪解けが始まると樹木の根元が早く溶け、溶けたところが丸い形になります。自然の力強さが感じられる季語です。(土肥あき子さんより)
高点句は、
木の根明く病いの癒ゆる日も近し よしえ
木の根明くリフトの音は軽やかに 一朗
木の根明く宇宙のこゑを解析中 幸江
ひっそりと大地のあくび木の根あく ちえり
「木の根明く」の実際を見たことがなく、苦戦した方も多かったようです。
この日の席題は、【うららか】。
日の光がおだやかに降り注ぐ擬態語の「うらうら」が語源。滑らかな語感も相まって、美しい春への思いが込められる。また、気分が晴れやかな様子にも使われるため、のどかで平和的な景色となる。(土肥あき子さんより)
高点句は、
ハシビロコウ時に瞬きうららけし 由美子
翻る洗濯物の竿うらら 久美子
リュックの子二人坂道うららけし 一朗
うららかや完治のあとの化粧水 登水子
春の実感もあって、どの句も共感できました。
次回のコガモ句会は、6月20日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【黴】。
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは6月20日(土)、直接お持ちいただくか、FAX、メールまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。
4月9日(木)前田まゆみさん『みつばちのルビー』原画展、始まりました。

前田まゆみ/作 アリス館
4月9日(木)より、前田まゆみさんの最新刊『みつばちのルビー』(アリス館)原画展が始まりました。


春の明るい光が差し込むティールームにルビーたちがきてくれました。体はちょっぴり小さいけれど、声の大きい元気な女の子のルビー。働き蜂として成長しながら、たくましく生きていく物語を前田まゆみさんの温かみのある美しい絵で彩ります。

前田まゆみさんの著作本がたくさん並んでいます。『みつばちのルビー』『オーリキュラと庭のはなし』はサイン本です。

前田まゆみさんの原画も販売しています。

素敵なポストカードや前田まゆみさんデザインのリネン生地セットも販売中!
お見逃しなく!
原画展は5月3日(日)まで。
ルビーたちに会いにいらしてくださいね。お待ちしています。
3月28日(土)、29日(日)ワークショップ「森のきのこの家作り」
3月28日(土)、29日(日)の午後、羊毛フェルト作家のtao.taoさんと「想造工房」の奥田守保さんとオクダチズさんご夫妻をお迎えして「森のきのこの家作りワークショップ」を開催いたしました。
【1日目】

色とりどりの羊毛からきのこの家の屋根を選び、ニードル針でチクチクしていきます。

しいたけの家かな?

お隣に小さな家も作ります。お家ができたら土台の木を奥田さんが糸鋸でカットしてくれました。
かわいらしいきのこの家が勢ぞろい🍄

tao.taoさんが『もりやまさんとまちやまさんは』(にしかわなおこ/作 教育画劇)の読んでくださいました。
【2日目】

皆さん、真剣にチクチク。時には笑いもあり、和やかな時間が流れます。


きのこの街ができました🍄

tao.taoさんの『もりへおいで』(山崎優子/作 至光社)の読み語りに聞き入りました。

仲良しの「想造工房」奥田守保さん(左)・オクダチズさん(中)と tao.taoさん(右)
羊毛フェルトは初めてという参加者の方もいらっしゃいましたが、皆さん素敵に仕上げていました。ひたすら真剣にチクチクする時間、皆さん楽しそうでした。
tao.taoさん、奥田守保さん、オクダチズさん、ありがとうございました。
参加くださった皆さん、ありがとうございました。
展示は、4月5日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています🦆
3月19日(木)tao.taoと想像工房 作品展 vol.3 「森へおでかけ ベレー帽かぶって」
今年も、伊丹在住の木と絵の工房「想造工房」と大津市在住の羊毛フェルト作家の「tao.tao」さんによるふたつの工房展がはじまりました。
今回のテーマは、「森へおでかけ ベレー帽かぶって」です。

「想造工房」奥田守保さん・オクダチズさんによる人気の「木の家」、木の家のオーナメント、時計、木のブローチやステーショナリーなどが並んでいます。

「ひらたいシアター」の開演です。

ベレー帽をかぶった人たちは森で開催されている「ひらたいシアター」に出かけたのでしょうか・・・カメラや素敵なバッグを持っていたり、様々な素敵な人たちです。

tao.taoさんのベレー帽も、どれもが他ではあまり出会うことができないような個性的でおしゃれなベレー帽です。羊毛のベレー帽なので暖かさは抜群です!


今回も「くらしの魔女」「本の魔女」「炭水化物の魔女」など個性的な魔女たちが大集合!

森には可愛らしい屋根の家(キーケース)やキノコもたくさん!
春のひととき、木の香りのするティールームで森を散策してみませんか!
作品展は、4月5日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。
◆tao.taoさんと想造工房の奥田さんご夫妻をお迎えしてワークショップ「森のきのこの家作り」を開催します。羊毛フェルトで小さなかわいいお家を作りませんか!

3月28日(土)、29日(日)13時から16時
参加費 4,500円
皆様のご参加をお待ちしています。
3月8日(日)ただあやのさん ギャラリートーク&サイン会
3月8日(日)、『満ちている』の作者ただあやのさん と「小さい書房」の安永則子さんをお迎えしてギャラリートーク を開催しました。
ただあやのさん にとって初めてのトークイベントとのこと、たくさんの方が参加してくださいました。たださんは女子美術大学、大学院で日本画を学び、小学校で図工を教えながら各地で個展を開催し、人気の画家さんです。

はじめに、この絵本の始まりのお話・・・

「ただあやのさん の個展で出会った 一枚の絵が すべての始まりでした」と安永さん。
安永さんがただあやのさん の個展で出会った一枚の絵、タイトルは「満ちる」。器(空洞)の中に黄色い花が入っている絵で、心の空洞が満たされている状態をテーマにして描いた作品です。(たださん談)この絵に一目惚れをした安永さんは、器の中に何かものが入って「満ちる」、その器を主人公にした絵本をたださんとつくりたいと思いました。絵本としては身近なものに寄せたいと思い、器として「ティーカップ」が主人公となりました。
そこから絵本『満ちている』になるまでの制作のお話は、作家と編集者が信頼し、話し合いながら時間をかけて創り上げたことがよくわかりました。細かいところまでのこだわりにため息が!
日本画の画材の岩絵の具のことも実際使ってらっしゃる鉱物やにかわや筆などを皆さんに見せてくださいました。手間暇のかかる岩絵の具ですが、色や質感に惹かれて愛用しているとのこと。原画もよく見ると主に緑色はきらきらしていることがわかります。
表紙の絵についても、その変遷をお話くださいました。デザイナーの中嶋香織さんのアドバイスも。「デザイナーさんは最初の読者だと思っています。」と安永さん。
会場からもたくさんの質問がでて、絵本のことをさらに深掘りできました。
たくさんの質問がでたのですが、その中に以前からたださんの絵画作品をご覧になっていらした方から、一枚絵の世界から絵本を創ることへの抵抗感がなかったかという質問がありました。たださんは、前から絵本をつくりたいという気持ちがあり、大学の時から絵本制作をしたり、絵本を学んだ時期もあったので抵抗感はなかったと答えられました。絵本は子どもが対象という観念もあり、自分の今の作風とどうかみ合うのだろうと思っていたそうです。今回、安永さんがたださんの作風を気に入ってくれて絵本の世界に引き寄せてくださったと話されました。「作家が描きたいものを描くのが一番良いものができる」と安永さん。お互いに良い出会いだったのですね。
ただあやのさんが作った陶器のカップさん。どことなくご本人に似ているような・・・
編集者の安永則子さん(左)、ただあやのさん (中)と記念撮影
ただあやのさん 、初めてお会いするので少しどきどきしながらお待ちしていましたが、『満ちている』のカップさんのような静かな佇まいの素敵な作家さんでした。参加者の方からのたくさんの質問にも誠実に答えられているのが印象的でした。今回の絵本制作でたくさんの気づきもあったようです。きっとまた、ただあやのさん らしい素敵な絵本ができることを楽しみにしたいと思わせてくれるギャラリートーク でした。
作家さん、編集者さん、読者の皆さん、みんなで一冊の絵本を通して、感想を述べたり、質問したり、熱気あふれる楽しいひと時でした。
ただあやのさん 、小さい書房の安永則子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。
原画展は、3月15日(日)まで。美しい原画をご堪能ください。






























