8月24日(土)東京新聞 生活面「絵本さんぽ」に当店が掲載されました。
8月24日(土)の東京新聞 の生活面「絵本さんぽ」で当店が紹介されました。
当店の前身の「ティール・グリーン」のこと、店を引き継いだこと、当店が目指していること・・・丁寧な取材をもとに、記事にしていただきました。
お客様からも、「読みましたよ!」とお声をかけていただきました🙂
31日(土)には、WEBでも公開されました。
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/life/89875/
ご覧いただけたら、嬉しいです。
8月29日(木)ささめやゆきさん『すなはまのバレリーナ エリアナ・パヴロバのおくりもの』(川島京子・文 のら書店)絵本原画展が始まりました。
8月29日(木)、ささめやゆきさんの『すなはまのバレリーナ エリアナ・パヴロバのおくりもの』(川島京子・文 のら書店)絵本原画展が始まりました。
約100年前、ロシアから亡命して日本にバレエを伝えたバレリーナ、エリアナ・パヴロバ。鎌倉の七里ヶ浜を舞台に、バレエに人生を捧げたバレリーナたちの物語です。
「どこへいっても、なにももっていなくても、身につけたおどりが一生の財産よ」
1917年のロシア革命によって故郷を追われたエリアナさんはお母さま、妹のナデジダさんと日本にたどり着きます。そして、鎌倉・七里ヶ浜の海辺に、日本で初めてのバレエ学校「パヴロバ・バレエスクール」を立ち上げました。「日本バレエの母」と呼ばれたエリアナさんは、1941年に慰問先の中国で亡くなりますが、妹のナデジダさんが1982年になくなるまで40年もの間、ここでバレエの指導を続けていました。
エレアナさんのバレエ学校で学んだ橘秋子さん、そして娘の牧阿佐美さんは、日本のバレエ教育に生涯を捧げ、日本を代表するバレリーナたちを育て上げました。
バレエ ー バレエだけではなく、あらゆる芸術は、ひとびとのあいだにあるちがいをこえて、ひとをささえてくれるものだと思います。 (本文より)
この物語は、牧阿佐美さんがお母さまの橘秋子さんからパヴロバ・バレエスクールの思い出話を聞くストーリーで展開しています。
そして、物語の奥行きを広げる力強いささめやゆきさんの絵から、バレリーナたちの熱い思いが静かに伝わってきます。
凛とした佇まいが美しい川島京子さん(のら書店さん撮影)
原画展初日にいらしてくださった著者の川島京子さんから、エレアナさんのお話をお聞きしました。今回、「展覧会によせて」というメッセージをいただきました。ぜひ、ご覧ください。
川島京子/著 早稲田大学出版部
2012年に刊行された川島さんの著作本です。エリアナさんの功績、日本のバレエの歩んできた歴史を知ることができます。
『すなはまのバレリーナ』はサイン本です。ささめやゆきさん の他の著作本もたくさん並んでいます。そして今回、ささめやゆきさんの版画も展示販売しています。素敵です!
当店のお客さまにもバレエを習っているお子さんがいますし、バレエの発表会のプレゼントにと絵本を探しにこられる方もいます。世界バレエフェスティバルが東京で開催されるなど現在のバレエ人気は、エリアナさんをはじめ、牧阿佐美さんなどたくさんのバレリーナの皆さんの「次に伝える」という強い意志があったからこそだと知りました。
そしてまた、今の混沌とした世界情勢の中で、エリアナさんの物語が決して過去のものではないことに胸が痛みます。
原画展は、9月15日(日)までです。
皆様のお越しをお待ちしています。
8月3日(土)第73回コガモ句会
8月3日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第73回コガモ句会を開催しました。
兼題は【桐一葉】
漢詩の「一葉落ちて天下の秋を知る」から季語になりました。大きな桐の葉が落ちることで秋の訪れを知る、という意味です。一枚の葉っぱに込められた心の揺れを見つめてみましょう。(土肥あき子さんより)
高点句は、
残照に染むる梢や桐一葉 久美子
桐一葉僻地の師より筆の文 花美
洋館の窓の光りて桐一葉 一朗
風変わるどこへゆきつく桐一葉 教子
桐一葉大きな影を背負ひけり あき子
この日の席題は【風鈴】
夏の風物詩である風鈴は、その音色によって聞く者に涼気とリラックスした心地を与えます。鉄・ガラス・陶器など素材によって音が異なります。江戸時代には町を回る風鈴売りが涼を誘いました。(土肥あき子さんより)
高点句は、
火のなかで生まれし風鈴の音色 花美
風鈴が吾子の眠りの子守り唄 由美子
「たかいたかい」風鈴の音を聞かせをり 幸江
空泳ぐ赤い金魚の風鈴は(→に) 克義
風鈴の句は、どの句も共感できるものばかりで全員に点が入りました。
次回のコガモ句会は、2024年10月19日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【草の花】
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは2024年10月19日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。
7月28日(日)『双子の星』朗読会とギャラリートーク
7月28日(日)、平澤朋子さんをお迎えしてギャラリートークを開催いたしました。
最初に、『双子の星』(一)のお話をライアーアンサンブル 「アンジェリカ」の縄香さんの朗読と宮坂麻里さんのライアー演奏で味わっていただきました。
その後、平澤朋子さんの絵本作りのお話をお聞きしました。
まず最初に、「このお仕事の依頼があった時にどのように思いましたか」という質問に、朋子さんはハードルが高く壁が目の前にできたようで、どこからその世界に入っていったら良いのかわからずとまどったと話されました。
そのような状態からどのようにその壁を乗り越え、作品を作り上げていったのでしょうか?
まず、画材と画法について。
水彩絵の具、顔彩絵の具、を組み合わせているとのこと、アルコールマーカーのコピックで双子の髪や洋服を描いているそうです。刷毛を使ってステンシルの画法も。
まずは、ページ割りのためにテキストを手書きで書き写しました。書き写しているうちに何かきっかけをつかむことができたらいいなと思いで書き写したそうです。
主人公の双子のキャラクターについても、編集者さんと様々なやり取りがありました。悩んでいる朋子さんに編集者さんは、エルサ・ベスコフとジビュレ・フォン・オルファースの絵本を紹介しました。朋子さんもどちらも好きな作家さんだったので、小さいけれど洋服を着て働いている妖精の姿から、笛を吹くというお仕事をしている双子の童子のキャラクターがイメージでき、絵本の中のチュンセ童子とポウセ童子がようやく誕生しました。主人公の双子が決まると、その子たちが遊べる世界を描けばよいのだと思え、脇役たちもどんどん想像できていったそうです。
ベスコフとオルファースの絵本
その後、編集者さんとのやりとりで変わっていった見開きのシーンのお話を画像を見せていただきながらお聞きしました。編集者さんとのやりとりを通して、懐の深い賢治さんの世界の中で、自分の解釈をしてもよいことがわかってから、目の前の壁がだんだん低くなり楽しくなっていったと話されました。
ラフから本描きになるまでの変遷を語る平澤朋子さん
平澤朋子さんが宮沢賢治の世界とどのように向き合い、『双子の星』を創り上げていったのか、その真摯な姿勢に心を打たれました。
そして、最後は宮坂麻里さんの奏でる「星めぐりの歌」などのライアーの澄んだ音色に包まれた中、トークイベントは終了いたしました。
笑顔がやさしい平澤朋子さん
原画展は、8月4日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。
7月27日(土)ワークショップ「双子のモビール作り」
7月27日(土)の午後、平澤朋子さんをお迎えしてワークショップ「双子のモビール作り」を開催しました。
画用紙に水彩でカラフル面を作ります。
きれいですね✨
次は、青色の面を作ります。
どれも素敵!
人間2人、海の生き物2匹の型紙を作り、それを画用紙に写し切り取ります。
出来上がった人間と海の生き物に穴を開け、糸を通します。
着彩した針金に2人と2匹をバランスよく結びつけたら完成!!!
どのモビールの子たちも、気持ちよさそうに揺れています。
水彩、型紙作り、糸通しなど、子どもから大人までモビール作りにチャレンジしました。
ワークショップ後に届いた参加者の方からの、「寝る前に『双子の星』を読みながらモビールを眺めています」との報告が大変嬉しかったです。
平澤朋子さん、ミキハウスさん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。
7月22日(月)美ら島の風vol.2 〜はなはな平和への祈り〜
7月22日(月)猛暑の中、今年も与那国島生まれ横浜育ちの絵本セラピスト大川政代さんをお迎えして「美ら島の風vol.2〜はなはな平和への祈り〜」を開催しました。
昨年の夏、初めて開催し皆さんに大変好評で、次回も是非という声が多く、今年もお願いいたしました。この日は、夏休みということもあり、小学生、中学生、高校生も参加してくれました。
今回も大川さんのお兄さまが織った与那国島の綿と麻の伝統織物「ドゥタティ」を身につけ、自己紹介。10人兄弟姉妹の7番目。与那国島で生まれましたが、横浜で育ち、高校生の時に与那国島に戻られたそうです。
「沖縄と聞いて思い浮かべるものは?」との問いに、たくさん声が上がりました。
自己紹介の後は、恒例の「沖縄クイズ*今日からあなたも島人です!」で楽しく沖縄のことを知りました。
琉球王国だった歴史や文化、「先祖崇拝」と「自然崇拝」ご先祖さまを敬い自然ともに生きることを大切にしながら暮らしていることを話されました。
この日は、「はなはな平和への祈り」とのこと、沖縄の花々にまつわる歌やお話を通して平和への想いを伝えてくださいました。
沖縄の県の花デイゴが出てくる有名な「島唄」(宮沢和史/作詞・作曲)にも深い想いが込められているとのこと。
この日に読んでくださった絵本は、4冊
。
よぎまさゆき/さく キーステージ21
上村亮太/作 BL出版
斎藤隆介/作 滝平二郎/絵 岩崎書店
草場一壽/作 平安座資尚/絵 サンマーク出版
どれも、命のつながり、やさしさ、思いやり、平和への願いが込められた絵本です。
大川さんは4冊の絵本を通して、ご自身の言葉で平和への祈りのような想いを語ってくださいました。
絵本の合間に話された沖縄の「今」も、考えさせられるものでした。
「知ることが大切さ、知ることで私たちの意識も変わり、現状も変わっていくのではないでしょうか。」大川さんの言葉が胸に響きました。
大川さんが皆さんの心にまいてくださった小さなタネが、しっかり育っていくといいなって思います🌱
大川政代さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。
7月18日(木)平澤朋子さん『双子の星』(宮沢賢治・作 ミキハウス)絵本原画展、始まりました。
7月18日(木)、平澤朋子さんの『双子の星』絵本原画展が始まりました。
宮沢賢治/作 平澤朋子/絵 ミキハウス
チュンセ童子とポウセ童子の双子の星のお役目は、空の星めぐりの歌の合わせて銀笛を吹くこと。ところがある日、天空の星同士の争いに巻き込まれたり、彗星のたくらみで海底まで落ちてしまったり・・・。天空から海底までかけめぐる賢治童話初期の傑作を平澤朋子さんの力強く美しい原画でご堪能ください。
天空の深いブルーが美しく、じっと見ていると吸い込まれそうです。
『双子の星』は「ミキハウスの宮沢賢治絵本シリーズ」第40作目の作品で、昨年10月に刊行されました。今回、既刊の作品も合わせて40タイトルの絵本が並んでいます。皆様にとって新しい賢治の作品との出会いがありますように。
宮沢賢治の絵本シリーズが37年間で40作品を刊行されてきていることに敬意を表したいと思います。素晴らしい画家さんたちが、それぞれの想いを込めて描く宮沢賢治の世界は個性豊かで思わず手に取りたくなります。
そして、その中の一冊に、大田区出身の画家 平澤朋子さんの名前があることをたいへん嬉しく思います。
平澤朋子さんの渾身の作品『双子の星』の原画をたくさんの方に観ていただきたいです。
原画展は、8月4日(日)まで。皆様のお越しをお待ちしています。
7月7日(日)初夏のライアーコンサート
7月7日(日)、猛暑の中でしたが、ライアーアンサンブル 「アンジェリカ」の皆さんをお迎えして、ライアーコンサート を開催いたしました。
アンジェリカの宮坂麻里さんの「今日は七夕、出会いや願いとともにライアーの音色を楽しんでいただきたい。」とのご挨拶から始まりました。
♪ ライアーのための三重奏(W.シュナイダー) ♪パストラーレ ♪メロディ(ともにM.グロス)♪星とたんぽぽ(藤井喬) ♪わらべうた 夏 日本のうた
「音あそび」では、♪たなばた の曲に、参加者が思い思いの楽器を手にして、楽しく合奏しました。
後半は、♪ シーベックシーモア ♪おかみさんとのケンカ(ともにT.オカロラン)♪ G線上のアリア(J.S.バッハ)♪ 夏は来ぬ(小山作之助)
心に響くライアーの澄んだ音色を聴いているうちに、会場には涼しい風が吹き抜けたような気がしました。
ライアーは、100年ほど前にドイツのルドルフ・シュタイナーの思想に基づいてつくられた新しい楽器で、音楽療法としても使われているそうです。20年ほど前に「千と千尋の神隠し」のテーマソングの曲として注目されました。
ささやくような透明感のある音色を聴いていると、心が穏やかになっていくのを感じます。
ライアーアンサンブル 「アンジェリカ」の守山由美子さん、宮坂麻里さん、縄 香さん
いつも素敵な演奏をありがとうございます!
参加くださった皆さんもありがとうございました。
6月29日(土)ワークショップ「プリンちゃんのサンキャッチャー ♪クレヨンアートとセロファンで夏の窓辺かざりをつくろう♪」
6月29日(土)、『プリンちゃんのなつやすみ』(理論社)の作者 なかがわちひろさんとたかおゆうこさん をお迎えして、ワークショップ「プリンちゃんのサンキャッチャー ♪クレヨンアートとセロファンで夏の窓辺かざりをつくろう♪」を開催いたしました。
最初に『プリンちゃん』と『プリンちゃんのなつやすみ』を読んでくださいました。
その後、たかおゆうこさんがお手本として最初から最後まで作って見せてくださいました。
子どもたちの真剣な眼差し
最初に好きな色のプリンちゃんにお顔を描きます。
クッキングシートの上に好きなクレヨン3色をカッターなどで少し削ってパラパラと散らし、もう一枚のクッキングシートをかぶせて、低温のアイロンをあててクレヨンを溶かします。
ふしぎなマーブル模様を楽しみます。アイロンの熱が冷めたら、上のシートをそっとはがします。
プリンちゃんをマーブル模様の上に置き、イメージを膨らませます、セロファンを切り抜いて好きなものを作り、プリンちゃんの周りにそっと置いていきます。その上から、手貼りのラミネートをし、丸く切り抜きます。
穴あけパンチで、穴を開け、糸を通して吊るして完成!
たかおゆうこさん からプレゼントのクリスタル玉もつけました✨
皆さんの作品を窓に飾りました。セロファンからの光がとっても綺麗✨
なかがわさんが一人一人の作品を紹介しながら手渡します。
最後に皆で記念写真を撮り、ワークショップは終了しました。
にこやかなサイン会
プリンちゃんのサンキャッチャー越しに見えるなかがわちひろ さんとたかおゆうこさん
カッターでクレヨンを削り、アイロンを使う、セロファンを切り抜き、穴を開ける、糸を結ぶ・・・普段なかなかできない貴重な体験に挑戦しました。
「アイロンでクレヨンを溶かしてできた模様が面白かった〜」という子どもたちの声。
2時間半、集中して頑張りました。笑顔のプリンちゃんのサンキャッチャーが、光を浴びて輝いていました。
皆さんのおうちの夏の窓辺を飾ってくれることでしょう。
なかがわちひろさん、たかおゆうこさん、理論社さん、ありがとうございました。
そして、参加のお子さんたち、よく頑張りました!
『プリンちゃんのなつやすみ』原画展は、7月14日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。
6月27日(木)『プリンちゃんのなつやすみ』(なかがわちひろ・ぶん たかおゆうこ・え)絵本原画展が始まりました。
6月27日(木)、たかおゆうこさん の『プリンちゃんのなつやすみ』(なかがわちひろ・ぶん 理論社)絵本原画展が始まりました。
おかしの国のプリンちゃん、家族みんなで海にお出かけします。おさとうの砂浜、ソーダの海、お弁当の中身ももちろんお菓子。おかしの国の花火って?
ソーダの海! シュワシュワしていて、気持ち良さそう〜 思わず飛び込みたい!
スイカの浮き輪も素敵!
鮮やかな海と空の青、トロピカルな色彩にティールームは一気に夏になりました!
子どもたちの憧れがいっぱいつまったプリンちゃんの夏休み。
『プリンちゃんのなつやすみ』は可愛いサイン本です。たかおゆうこさん の著作本もたくさん並んでいます。
文章を書かれたなかがわちひろさんの著作本もたくさん!
6月29日(土)のワークショップで作る「プリンちゃんのサンキャッチャー」も窓辺で気持ち良さそうに揺れています。
原画展は、7月14日(日)まで。
可愛いプリンちゃんに会いにきてくださいね。お待ちしています♪