1月18日(土)ワークショップ「どうぶつ針山を作ろう!」
1月18日(土)、「想造工房」の奥田さん夫妻と羊毛フェルト作家の「tao.tao」さんをお迎えして、ワークショップ「どうぶつ針山を作ろう!」を開催いたしました。
ニードル針で羊毛をチクチク刺してフェルト化していき、クマとウサギの形にしていきました。
できたクマとウサギを、想造工房さんが作ってくださった器に入れ、焼きペンで名前や日付を書きました。
垂れ耳のウサギや大きなお目目がチャーミングなクマなど、どの子も可愛い😍
個性豊かなどうぶつたち💕
久しぶりのワークショップ、みなさん真剣な眼差しで取り組んでいました。
最初、ふわふわした羊毛だったのに、ニードル針で何度も刺していくうちに固くなっていくのが不思議で面白かったです。目がついた途端、それぞれの動物が生き生きと話しかけてくるようでした。
針山なのですが、「可愛すぎて針がさせない〜」という声も!
「想造工房」の奥田守保さん、オクダチズさん、「tao.tao」の福山由起子さん
「想造工房」の奥田さん夫妻、「tao.tao」さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。
展示は、2月2日(日)まで。皆様のお越しをお待ちしています。
1月9日(木)tao.tao & 想造工房 ふたつの工房展vol.2 「森の魔女と木の動物たち」〜ふわふわ羊毛フェルトとコチコチ木工の手しごとコラボ〜 始まりました。
今年初めての展示は、1月9日(木)から始まった tao.tao & 想造工房 二つの工房展vol.2「森の魔女と木の動物たち」です。
新年を祝って愉快な木の動物たちやおめかしした魔女たちが集まってくれました。
「平たい動物たち」
「前向く魔女」
魔女は「本」「水」「パン」「音楽」「りんご」「ふうせんかずら」が集合
それぞれにメッセージがついています。
「ハンペルマン」「時計」「ペンケース」「ブックマーク」「ブローチ」などなど
「木の家」「オーナメント」
時計「雲の上の元気な少年」「雲に水やり」
「風景の時計」
「おきあがりこぼし」
「うさぎ」「芽」小物入れ「家」
ショルダーバッグ、ブローチ
魔女のブローチ
個性豊かな動物や魔女たちが話しかけてくるようです。
それぞれの物語をお楽しみください。
会期は、2月2日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。
2025年が始まりました。
2025年が始まりました。
今年が皆様にとり健やかで穏やかな一年となりますようにお祈り申し上げます。
ティール・グリーンは、3月3日で2006年の移転再開から19年経ち、20年目に入ります。皆様からの応援が何よりの励みとなり、頑張ってくることができました。これからも「それぞれの人のそれぞれの時の一冊の本」を丁寧に手渡していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
『ハルカの世界』 小森香折さん
小森香折/作 さとうゆうすけ/絵 BL出版
12月1日に刊行されたばかりのさとうゆうすけさんの最新作『ハルカの世界』。
今回の原画展で、カバー絵の原画をBL出版さんが用意してくださいました。
遥とエリン、二つの「現実の世界」と二つの恋に揺れる少女を描いたファンタジーです。
カバー絵の左は、文中に出てくるアウレリア王国の城の壁に刻まれた碑文の文字。さとうさんの趣向を凝らした文字には、どんな秘密があるのでしょうか?
著者の小森香折さんがいらしてくださいました。原画の前で記念撮影をさせていただきました。
小森さんのサインとさとうさんのサイン入りカード付きです。
美咲中学1年生の井上遥が主人公の『ハルカの世界』、冬休みにおすすめの物語です。
12月15日(日)ライアーコンサート
12月15日(日)の午後、ライアーアンサンブル 「アンジェリカ」の皆さんをお迎えして、コンサートを開催いたしました。
前半は、秋から冬にかけての静かな曲が続きました。
休憩を挟み後半は、ライアーの調べとともに新美南吉の「手袋を買いに」を朗読してくださいました。ライアーの澄んだ音色が狐の親子の物語をやさしく包み込んでくれました。
最後は、おなじみの曲「きよしこの夜」でコンサートは終了しました。
響きの楽器ライアーの澄んだ音色のおかげで、年末の気ぜわしさから解放され、ほっと穏やかな気持ちになりました。
ライアーアンサンブル 「アンジェリカ」の守山由美子さん、宮坂麻里さん、縄 香さん、ありがとうございました。
参加くださった皆さんもありがとうございました。
12月14日(土)第75回コガモ句会
12月14日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第75回コガモ句会を開催いたしました。
兼題は【枯野】
江戸時代には「花見」や「紅葉狩」と同じように「枯野見」が行われていました。鮮やかな紅葉の頃を過ぎ、枯れた草木の風情の趣きを味わいます。侘しくはありますが、解放された軽やかさも感じる言葉です。(土肥あき子さんより)
高点句は、
いくたびも風の過ぎゆく枯野かな 克義
シャガールの浮遊枯野をかけめぐる 一朗
種落ちて命篭れる枯れ野かな 久美子
頬に風父母おわす枯野かな 花美
鉄塔のカラスみはらしよき枯野 幸江
枯野の句には面白い句が多く、全員に点が入りました。
この日の席題は【浮寝鳥】
越冬のため日本に渡ってきた水鳥は、水上や草かげで眠る。水鳥が水に浮いたまま眠る姿をいう「浮寝」。背中にたたんだ羽の奥深くに首を差し入れ、身じろぎもせずに眠っているようだが、外敵を察すればすぐに飛び立てる態勢でもある。(土肥あき子さんより)
高点句は、
長旅を思ひ返すや浮寝鳥 一朗
浮寝鳥きのふの夢の続きかな 幸江
浮寝鳥水の枕に見る夢は 花美
次回のコガモ句会は、2025年2月15日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【沈丁花】
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは2025年2月15日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。
12月5日(木)さとうゆうすけさん『こねこのウィンクルとクリスマスツリー』絵本原画展が始まりました。
12月5日(木)から、さとうゆうすけさんの『こねこのウィンクルとクリスマスツリー』絵本原画展が始まりました。
ルース・エインズワース/さく 上條由美子/やく 福音館書店
イギリスのお話の名手ルース・エインズワースのクリスマスの物語をさとうゆうすけさんの重厚感のある美しい絵で彩ります。
イギリスのお屋敷のクリスマスの雰囲気がよく出ています🎄
好奇心旺盛なウィンクルは、クリスマスツリーを見るだけでなく、触ってみたくなりました。夜、そっと寝床を抜け出して、クリスマスツリーに登ってみたのですが・・・素敵なクリスマスの物語です。
こねこたちの表情が豊かで愛らしい!
そして、今回、12月1日に刊行されたばかりのさとうゆうすけさんの最新作の『ハルカの世界』(小森香折/作 BL出版)のカバー絵の原画も展示されています。
わたしは遥。わたしはエリン。
スケッチブックに描かれたのは、もう一つの「現実の世界」?
アウレリア王国のために戦うのか。美咲中学にもどるのか。遥の決断は? (帯より)
表紙のキリッとした眼差しのハルカと白いユニコーンが目を引きます。
『こねこのウィンクルとクリスマスツリー』は全てサイン入りです。ウィンクルの表情が愛らしい! 『日曜に生まれの女の子』(中脇初枝/再話 偕成社)『ハルカの世界』(小森香折/作 BL出版)はサインカード入りです。
『ノロウェイ の黒牛』(なかがわちひろ /作 BL出版)『夜の妖精フローリー』(シュリッツ/作 Gakken)も並んでいます。
小品の額絵とモビールも展示販売しています。
制作ファイルも展示しています。制作の過程を見せていただけるのはたいへん貴重です。
さとうゆうすけさんが描くイギリスのお屋敷の様子やこねこたちのもふもふした毛並みや愛くるしい表情をご堪能ください。
原画展は、12月26日(木)まで。
12月12日(木)〜26日(木)まで、休まず営業いたします。
皆様のお越しをお待ちしています。
岡本雄司さん 在廊日
好評開催中の岡本雄司さんの『でんしゃにのって うみへいったよ』原画展も、後半に入りました。
11月10日(日)、11月16日(土)、11月24日(日)の在廊日も、開店早々から原画展にお越し下さる親子さんで賑わっています。電車のおもちゃを手に持つ子、電車の模様の洋服や靴下、靴などを身につけている子、ひと目で電車好きの小鉄ちゃんとわかります。近隣の方はもちろん、山梨県、埼玉県、千葉県、神奈川県など遠くからもいらしてくださっています。ありがとうございます。
電車の車掌さんの制服を着ている子も!
お母さまの手作りとのこと。電車愛・親子愛に溢れていますね。
岡本さんが、子どもたちの好きな電車の絵を描いてくださるのですが、「京浜東北線!」「かがやき!」「いけたまハッピーライン!」などなど、ちゃんと自分の希望を言えるのがすごいなって感心します。
身を乗り出してじっと岡本さんの手元を見つめる親子さん
女の子だって電車が好き!
親子さんで電車が大好き!
江ノ島や富士山が!
カメラを持った男の子(本人)も登場!
サインの中に本人たちを描き込んでくださるのが人気です。今の自分の記念になりますね。
岡本さんは、お昼の休憩時間以外は、ずっと子どもたちのリクエストに答えて電車のサインをにこにこと描き続けてくださっています。その様子を見ている親子さんたちもとっても幸せそうで、なんともあたたかい時間が流れています。
最終日の12月1日(日)も、11時から17時まで在廊してくださいます。
皆様のお越しをお待ちしています。
谷川俊太郎さん
11月13日に谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
谷川さんは、ティール・グリーンにとってもとても大きな存在でした。2006年4月3日、当店の移転再開を記念して、「『みみをすます』上映会&谷川俊太郎+ロバの音楽座 ジョイントコンサート」を開催しました。谷川さんが、ロバの音楽座の楽しい音楽に合わせて詩を朗読なさるのを聞き、鳥肌が立ったのを今でも覚えています。その後、白泉社の『MOE』(2006年7月号)にて当店が紹介された時、谷川さんから素敵なコメントを寄せていただきました。「ティール・グリーンも、近くの人たちが、ただ単に本屋さんというんじゃなくて、あそこ行ったらお茶も飲めるし、いろんな人に会えるという、そんな場所になってくれるといいなと思います。・・・住宅街のなかにあるという一種の制約を逆手にとって、何か特長を出せるんじゃないかな。たとえば、あのなかで小さいイベントをどこまで組めるか、とか。・・・」このメッセージが店の道標となり〈今日〉があります。おはなしの会、句会、語りの会、読書会、絵本の原画展、講演会、ワークショップ、ライアーコンサート など様々なイベントを開催しています。イベントを通し、人や本、モノとの出会いの場所になれたらと願っています。6年後の2012年12月5日に再び店にお立ち寄りいただき、ティール・グリーンを見ていただけたことは本当に嬉しいことでした。
2012年12月5日
谷川俊太郎さんと賢作さんご夫妻
(旧ブログより)
11月16日(土)岡本雄司さんギャラリートーク&サイン会
11月16日(土)の午後、『でんしゃにのって うみへいったよ』(こどものとも年中向き8月号)の作者 岡本雄司さんをお迎えしてギャラリートーク&サイン会を開催いたしました。お天気にも恵まれ、中庭を開放して行いました。
最初に、子どもたちと『でんしゃ すきなのどーれ』(福音館書店)で遊びました。
子どもたちの電車の知識にびっくり、様々な電車の名前が出てきました。やはり新幹線やドクターイエローは人気です。
皆、自然と前に出てきて真剣に選んでいます。かわいい〜
子どもたちと遊んだ後は、『でんしゃにのって うみへいったよ』のお話です。
『でんしゃにのったよ』(福音館書店、2013年)では、主人公の男の子が東京に住むいとこの家まで、3つの電車を乗り継ぐ様子を描いた物語で、今回はその姉妹編として作られました。
この絵本は、岡本さんが子どもの頃、お父さんに連れて行ってもらった時の記憶が元になっています。湘南で育った岡本さん、辻堂から電車を乗り継いで藤沢でお昼にラーメンを食べて帰るという体験が嬉しく、その感動をいつか絵本にしたいと思っていたそうです。小さくて古い江ノ電と近代的なモノレールが印象的だったとのこと。子どもの時は随分遠いところを回っていたと思っていたのですが、大人になってみると実は近いところを回っていたことに気づいたと話す岡本さん。
電車や建物などのアウトラインは木版画で制作し、色紙や彩色した紙に刷ったものを切り貼りするという技法の話には皆さんびっくりしていました。いったん版画で線を決めてしまうというのが自分には合っていると岡本さん。単純に描いているのにリアルな絵を目指しているそうです。
電車や線路などのサビや汚れもきちんと表現したくて、サビや汚れの紙を作っておいて切って貼っているというお話からも岡本さんのこだわりが伝わってきました。
「お日様にあたってキラキラしている海はどうやって描いているのですか?」という会場からの質問に「いい質問ですね!」とおっしゃり、刷毛で何枚も描いたという海の紙を見せてくださいました。
他にも、「窓の中に写り込んでいる人はどうやって描いているの?」「背景はどのように描いているの?」など、会場からの質問にも丁寧に答えてくださいました。
そして、福音館書店の担当編集者の関根さんが、構図をはじめ隅々までの岡本さんのこだわりをお話しくださいました。
トークの後のサイン会も大盛況で、一人一人に好きな電車を描いてくださいました。皆さん、大感激!
岡本さんの電車絵本の制作技法をお聞きすると皆さん驚くのですが、岡本さんご自身はそんな苦労は微塵も見せず、子どもたちに絵本を楽しんでもらいたいとおっしゃいます。
細部までのこだわりと、決して手を抜かない岡本さんの創作の姿勢に感銘を受けました。だからこそ、子どもたちから愛され続けているのでしょう。
岡本雄司さん、編集者の関根さん、福音館書店さん、ありがとうございました。
参加くださった皆さんもありがとうございました。
原画展は、12月1日(日)まで。皆様のお越しをお待ちしています。