『しでむし』『ぎふちょう』『つちはんみょう』『がろあむし』(偕成社)など、昆虫の生態を観察し緻密に描く画家であり絵本作家の舘野鴻さんが、この5月になんと3冊の絵本を刊行します!
すでに刊行されている福音館書店の月刊誌『うんこ虫を追え』(「たくさんのふしぎ」6月号)、『みかづきのよるに』(「ちいさなかがくのとも」6月号)と、下旬に岩波書店から刊行予定の初の連作短編集『ソロ沼のものがたり』です。
そこで、3冊同時出版を記念して「舘野 鴻の世界 ーサイエンス・リアル・ファンタジー ー」展を開催いたします。
サイエンスは『うんこ虫を追え』(「たくさんのふしぎ」6月号)。
福音館書店 定価770円
宝石のようにキラキラ輝き、まるっこい体のかわいい虫のオオセンチコガネ。
オオセンチコガネの大好物は… うんこ。うんこ虫のオオセンチコガネの卵から成虫になるまでの生態を探求した科学絵本です。何年もかけて飼育し、実験し観察する、その探究心がすごい!
リアルは『みかづきのよるに』(「ちいさなかがくのとも」6月号)。
福音館書店 定価440円
お父さんと初めてホタルを見に行った夜のお話です。夜空の星や月の光、家々の明かり、カエルの声、川の音、そして暗闇の中に見えた幻想のような光景。ホタルの光、そして手に残るホタルの匂い… 五感を刺激する絵本です。本を閉じると、ホタルに会いに行きたくなります。
そして、ファンタジーは『ソロ沼のものがたり』。
岩波書店 定価2200円
昔、たくさんのかえるで賑わった水辺。生き残りの孤独なかえるは、食べることをやめ、ソロ沼の守り神となっていった… ソロ沼御前に願掛けをして、生きて故郷に帰りついたものは、必ず願いが叶うそう。みずすまし、ばった… 9つの話が緩やかにつながる連作短編集です。
これまでも観察者であり、研究者であり、画家でもある舘野 鴻さん、今回作家としてもデビューいたしました。『ソロ沼のものがたり』は、ファンタジーですが、これまで舘野さんが描いてきた虫や生きものたちの生き様とつながる作品です。
舘野 鴻さんの三つの世界をお楽しみください!
【舘野 鴻さん ギャラリートーク&サイン会】
6月12日(日)14:00〜16:00
5月27日(金)定員に達しました。ありがとうございました。
舘野鴻さんは、この三作品に観察者、研究者、画家、作家としてどのように取り組んでいらしたのでしょうか? そして、今回のファンタジーはどのようにうまれたのでしょうか?
原画に囲まれた中で、たっぷりお話をお聞きしたいと思います。どうぞお楽しみに!
◆定 員 20名(要予約)
◆参加費 1000円
◆16:15からのサイン会は、どなたでも参加できます。
*感染対策に心がけ、開催いたします。皆様にもマスク着用、検温、手指消毒などのご協力をお願いいたします。