12月7日(日)たしろちさと さんをお迎えして、ギャラリートーク を開催いたしました。
『ポレポレやまのぼり』『ポレポレゆきのなか』(大日本図書)の担当編集者の山本陽子さんとご一緒に「ポレポレ」シリーズができるまでのお話をしてくださいました。
編集の山本陽子さんはたしろちさと さんと初めて作品をつくることになった時に、二人で共通して楽しいと思えるものを探したいと思い、たくさん話したそうです。たしろさんは本来はインドア派なのですが、たまたま行ったキリマンジャロ登山の話でアウトドア派の山本さんととても盛り上がったとのこと。アフリカで最高峰のキリマンジャロ山に登るために事前にトレーニングをして出かけたこと、15人のメンバーで登り、一人に2〜3人のシェルパさんがついたくれたこと、雲をこえたつもりはないのにいつのまにか 雲が下になっていたこと、いつか雲海を描きたいと思ったそうです。こうして生まれたのが『ポレポレやまのぼり』。どれも絵本に描かれている光景です。
当時の様子を写真を見せていただきながらお話しくださいました。
キャラクター作りになった時、最初はいぬだったそうです。犬種をかえることでいぬの大きさもかえて、と考えていたのですが。。。「いぬが登ってくれないのです」とたしろさん。
いぬを諦め、ぞうくん、やぎくん、はりねずみくんを登場させると、「わいわい、わちゃわちゃ言い始め止まらなくなったのです」。この3人になってからはそれぞれが個性を持ち、生き生きと動き始めました。たしろさんが3人に付いていく感じになっていたそうです。
タイトルも、最初は『たのしいやまのぼり』だったのですが、山登りの際にシェルパさんが「山登りはポレポレ(スワヒリ語で “ ゆっくりゆっくり” )」と声をかけてくれたことから『ポレポレやまのぼり』になったというお話も興味深く伺いました。
『ポレポレゆきのなか』はスウェーデンのユッカスヤルビという街へ旅をし、北極圏のオーロラを見た時の体験が元になっているのだそうです。オーロラを描きたい、静かで寒いけどあったかい雪、雪が降り積もるところを描きたいと思いました。
みどり色の生き物のようで絶え間なく動き続け、力強く儚い不思議な光のオーロラ。自分が見たオーロラになかなか近づけず、たくさん描きました。原画を見たとき、編集者の山本さんは胸が熱くなったそうです。印刷の方もテストプリントを何枚もだしてくれました。
お二人のお話の中で印象的だったのが、打ち合わせ中はいっしょに旅をしている感じで、絵本が完成すると旅から帰ってくるのが寂しく思えたというお言葉。お二人の楽しそうな絵本つくりの様子が伝わってきました。
会場の方からの「絵と文章はどちらが先ですか」という質問に、たしろさんは「映像で考えることが多いので絵と文章は同時」と答えられたのも興味深かったです。頭の中で映画を作るような感じで考えているのだそうです。登場人物たちが皆、動き出すのですね。だから、たしろさんの絵本は、絵の中から話し声や笑い声が聞こえてくるのでしょう。
また、お二人のお話を伺い、「ポレポレ」シリーズは旅の絵本なのですが、やぎくん、ぞうくん、はりねずみくんの友情も大きな魅力だと思いました。それぞれ個性があり自由だけど、お互いのことを思いやっていてさりげなくやさしいのが素敵です。
最後の「次はどこに行きますか?」という会場からの声に、拍手がわきました。
やぎくん、ぞうくん、はりねずみくん、仲良し3人組の次の旅が待ち遠しいですね。
丁寧なサインに、みな真剣に見入っていました。
たしろちさとさん(左)と山本陽子さん(右)
私も一緒に記念撮影していただきました🦆
たしろちさとさん、編集の山本陽子さん、大日本図書さん、ありがとうございました。
参加くださった皆さん、ありがとうございました。
原画展は、12月26日(金)まで。
皆様のお越しをお待ちしています。







