下中菜穂/著 平凡社 本体1,600円
当店でもお馴染みの「もんきりあそび」。ご近所の出版社「エクスプランテ」の『紋切り型』のシリーズの著者でもある下中菜穂さんの最新刊『こども文様じてん』(平凡社)が刊行されました。
紙を折りたたんで型紙のとおりに切り抜く。そして、そっとひらくと美しい日本の紋が作れます。この型紙が「もんきりがた」です。
江戸時代、紋を描く職人の技術として工夫されましたが、美しいかたちが簡単に作れることから、切り紙あそびとしても気軽に楽しまれてきました。寺子屋のこどもたちも遊んだようです。 (本文より)
江戸時代から伝わる「もんきりあそび」。そういえば、子どもの頃、障子に穴があくと和紙をたたんで花びら型に切り、そっと開くと「桜」のかたちになったものを貼った記憶があります。透かして見える桜にわくわくしました。懐かしい思い出です。
「つきほし」「ちがいやまがた」「はるがすみ」「つばめ」「おうぎ」「ひとつそろばん」・・・このような文様の小さな「かたち」から、天と地、生き物たち、人々の暮らしが見えてきます。昔から、人々は暮らしの中にこうした遊び心を取り入れて、天地を畏れ敬いながら乗り越えてきたのでしょう。人々の願いが込められているのですね。
巻末にもんきりがた型紙集が付いています。既刊の『こども文様ずかん』(平凡社)もおすすめです。
2018年の夏に開催したエクスプランテさんの「もんきりフェア」の時の様子です。皆さんにもんきり遊びを体験していただきました。
『紋切り型』のシリーズ(エクスプランテ)もおすすめです。
暮らしの中で「もんきりあそび」を楽しんでみませんか!