10月1日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんを囲んで、第32回コガモ句会が行われました。
この日の席題は、「穴惑い」。
蛇は彼岸あたりには穴に入る。彼岸を過ぎても穴に入らず、うろうろしている蛇を「穴惑(あなまどい)」と呼ぶ。
生きものの生態としての穴に入る蛇に対し、「穴惑」は冬眠すべきときにしていない姿。普通ではないことによって、そこに理由や陰翳が与えられる。(土肥あき子さんの資料から)
「穴惑い」という季語、初めて聞く方も多いのではないでしょうか? 私は初めて聞いた言葉だったので、ドキドキしながら作句に取り組みました。
この日の高点句は、
分譲地日当り区画穴惑 Iさん
穴まどひそろそろ悟りたきよはひ Sさん
穴惑本棚一冊抜けしまま Sさん
この先が面白そうで穴惑 Mさん
何かしようとしていてしていないもの、悩んでいる姿を重ねあわせることができる「穴惑い」、皆さん、なかなか面白い句でした。
*土肥あき子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。