猛暑が続く7月15日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして第35回コガモ句会が行われました。
3連休の初日の上、東京ではお盆、また猛暑で体調を崩された方もいらしたりして、いつもよりちょっぴり少ない参加者でした。
この日の席題は、夏の象徴でもある白い雲の「雲の峰」峰雲、入道雲、積乱雲。
「雲の峰」とは連なる山の峰に見立てたものもの。
「入道雲」とは入道(坊主頭の巨人の妖怪)に見立てたもの。
力強さ、青空とのコントラスト、はるかなものへの視線を詠みましょうとのことで、皆さん、作句に取り組みました。
この日の高点句は、
ザック背に目指す山頂雲の峰 Kさん
雲の峰パンダの赤ちゃんすくすくと Sさん
峰雲や札幌便の機体飲む Iさん
雲の峰麓に埋める宝箱 Dさん
土肥あき子さんから俳句手帳をいただきました。作句に励まないと!
*この日、私が詠んだ句は、「雲の峰恐竜に見立て幼子と」でした。自分では「幼子と」という言葉がいまいち納得がいかずあれこれ悩んだのですが、結局時間切れとなりました。講評の時に先生に添削していただいたのが、次の句です。
峰雲に恐竜がいて象がいて
途端に俳句に広がりがでて、力強さや大きさを感じることができました。たいへん気に入り、さっそく俳句手帳に書き写しました。自分の気持ちにぴったりする言葉を探すのは難しいですが、見つかった時の嬉しさは格別です。次回はそんな言葉がひらめくよう、日頃から言葉に対して敏感にならなくてはと思いました。
この日の和菓子は「蛍狩」。季節を感じさせる和菓子の世界も俳句の世界と通じるものがあります。毎回、菓子銘が楽しみです。
◆土肥あき子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。