6月1日(土)のはら村のお茶会

6月1日(土)の午後、童話屋編集者 田中和雄さんと絵本作家 いけずみひろこさんをお迎えして、「のはら村のお茶会」が開かれました。

ティールームは、童話屋ファン、「のはらうた」ファン、「こぶたはなこさんのおべんとう」ファンの方の熱気でいっぱい。

まず、田中さんから1977年に開店した童話屋書店のお話から始まりました。

開店当時の童話屋書店のリーフレットを見せてくださる田中さん。アートディレクターの島田光雄さんによるデザインが目を惹きます。

開店早々、谷川俊太郎さんが童話屋書店に訪れ、詩の朗読会を始めたことから始まった「作家との集い」。そんな中で童話屋書店を訪れたくどうなおこさんと幼い子ども向けの絵本を作ろうということになりました。主人公は「こぶたはなこさん」で相棒は「こりすすみえさん」。2人ともフルネームです。その頃童話屋に勤めていたいけずみひろこさんが絵を描くことになりました。いけずみさんが描いたこぶたはなこさんやこりすすみえさんを見て、くどうさんがお話をつくっていく。くどうさん、いけずみさん、田中さん、島田さん、4人が楽しそうに一冊の絵本を作り上げていくさまが田中さんのお話から伝わってきました。

くどうなおこ・ぶん いけずみひろこ・え

おまけが好きなくどうさんと田中さんが思いついたのが、こぶたはなこさんとこりすすみえさんが住んでいる「のはらむら」発行の新聞「さんぼんまつタイムス」でした。その中に「ときどきのうた」というコラムがあり、そこに登場したのがこねずみしゅんくんの「どんぐり」という詩、この詩が「のはらうた」の始まりでした。

「のはらうた」のデザインのもととなった北原白秋の小唄集。手の平に収まる文庫ほどのサイズの本で、田中さんが童話屋書店のすぐ近くの古本屋さんで見つけたものです。

そして装丁の島田光雄さんがデザインした「のはらうた」。

最初はあまり動きのなかった「のはらうた」でしたが、小学校の先生が子どもたちに読んでくれたのがきっかけでたくさんの注文がくるようになりました。

一人一人とお話ししながら丁寧にサインしてくださる田中さんといけずみさん

童話屋書店の話から「のはらうた」の始まりのお話、くどうなおこさん、いけずみひろこさん、田中和雄さん、島田光雄さん、皆さんの熱気が伝わってきて鳥肌がたちました。

田中和雄さん、いけずみひろこさん、童話屋さん、貴重なお話をありがとうございました。お茶会の参加してくださった皆さまもありがとうございました。

おまけのちょっといい話

のはら村のお茶会が始まる前に訪れた若いお母様、小学生の頃「こぶたはなこさんのおべんとう」が大好きでおしゃれな部屋の様子などに憧れていたそうです。読者カードを送ったところ、作家さん直筆のメッセージ入りしおりが送られてきて、大切に飾っていたそうです。そんな話を伺っていたところにちょうどいけずみひろこさんがいらしてくださり、作家さんとお会いすることができました。とっても喜んでくださいました。子どもの頃、好きだった本の作家さんに会えるって、なんだか素敵ですね。

 

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