9月21日(土)の午後、『ぼくのたび』の作者 みやこしあきこさんをお迎えして、〜大好きな「旅」を絵本にする〜というテーマでお話をしていただきました。
最初にみやこしさんが『ぼくのたび』をゆったりと落ち着いた声で読んでくださいました。文章が心地よく響きました。
みやこしさんは以前から旅をテーマにしたタブローを描かれていました。今回の絵本にも登場する旅のシーンもハワイ、ドイツ、ハンプトンなどなどみやこしさんにとっても思い出のシーンとのこと。初めはもっと違ったお話を考えていたそうですが、ホテルのフロントの絵から、クマのようなおじさんを主人公にすえ、おじさんの目線を意識した物語にしようと思われたそうです。そして、旅の何が好きなんだろうと考えた時に、旅への憧れ、知らない場所への憧れ、それは小学生の頃に教科書に載っていたヨーロッパの風景などに感じた憧れの気持ちと重なり、それをこの絵本で描こうと思いました。
一冊の本が出来上がるまでには、主人公や設定などを幾度となく変更したり試行錯誤を繰り返しているのですね。
そして、今回の絵本の画法のリトグラフについてもブロンズ新社さんが製作された映像(これはYou Tubeで見ることができます)を見ながらお話ししていただきました。今回、原画から光を感じた方が多かったのですが、リトグラフは光のコントラストがはっきりと出るので表現が広がったと語られました。
その後、みやこしさんの旅のお話を画像を見ながらお聞きしました。
1年間暮らしたドイツ、最近はまっているインド、遊牧民のテントに泊まった話など、どこも興味深い場所ばかり。現地の方との交流の話などを楽しく伺いました。
みやこしさんが好きな旅の絵本として、『南仏の光 イタリアの風』(ヤン ナッシベンネ 太平社)と『リネア モネの庭で』(クリスティーナ・ビョルク文 レーナ・アンデション絵 世界文化社)を紹介してくださいました。。
参加者の皆さんからもたくさんの質問がでました。
皆さんとお話ししながらサインするみやこしあきこさん
皆さん、かわいいサインを描いてもらい嬉しそう♡
今回みやこしさんから絵本が出来上がるまでのお話を伺い、この『ぼくのたび』はみやこしさんにとっても思い入れのある大切な作品であることがよくわかりました。
そして、みやこしさんの旅のお話を伺い、一歩踏み出す勇気ももらいました。
みやこしあきこさん 、ブロンズ新社さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました🦆
*『ぼくのたび』のリトグラフを販売しています。詳細につきましてはお問い合わせください。