9月19日(日)さくらせかいさん トークイベント

台風一過、前日の風雨が嘘だったかのように、9月19日(日)は気持ちのよい秋晴れとなりました。

さくらせかい『いしゃがよい』パネル展の最終日、作者のさくらせかいさんをお迎えして昨年3月に開催するはずだったギャラリートークをようやく開催することができました。

『いしゃがよい』は2010年1月に福音館書店の月刊誌「こどものとも年少版」として刊行され、2015年にハード本になった絵本です。刊行された時から心に残る絵本でした。何年か前に当店のお客様からこの絵本の作家さんが、大田区の小学校でお仕事をされていたというご縁のある方だとお聞きし、紹介していただきました。その後、パネル展をさせていただくことになったのですが、新型コロナでトークイベントは延期になってしまっていたのです。感染対策に気をつけてようやく開催することができました。

まず、さくらさんが徳島で生まれ大阪で育った子ども時代、絵を描くことが好きで担任の似顔絵を描いて喜ばれたり、新聞に投稿して入賞したりして漫画家になりたいと思っていた中学時代のお話から始まりました… 『いしゃがよい』が出来上がるまでの長い道のりを伺い、一つの映画を見たような深い感動を覚えました。

幼い子どもながらに人生を一歩踏み出す勇気があったこと、人生を導いてくれる善き人たちとの出会い、絵を描くことが人生を支えてくれていたことなど、心に残るお話でした。

『いしゃがよい』は、さくらさんのいろんな体験や思いがこめられた作品であることがよくわかりました。でも、最初は重たいパンダが自転車のうしろに乗っていたら面白そうだなという発想から生まれたとのこと。ユーモアがあって人生を感じさせてくれる『いしゃがよい』、多くの人から愛されるのもわかりますね。

今回、2016年に台湾で『いしゃがよい』が翻訳出版された時に、台湾の小学校で上演された「いしゃがよい」の音楽劇の映像も見せていただきました。言葉がわからないのが残念でしたが、子どもたちが楽しそうに歌っている様子が伝わってきました😀

今回のトークイベントに小学4年生の男の子が参加してくれたのも嬉しいことでした。

面白いことを考えるのが好きだとおっしゃるさくらせかいさん、これからも気負わないで子どもたちが喜ぶ作品を描いていきたいとお話しされました。そして、ミュージカルを作りたいという夢があることも。楽しみにしています!

さくらせかいさん、福音館書店さん、そしてお越しくださった皆さん、ありがとうございました🦆

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