7月2日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんを囲んで、第31回コガモ句会が行われました。
この日の席題は、「噴水」。
一年中みられるものだが、吹き上がる水の涼感から夏の季語とされる。落ちる水が自然の美だとすると、吹き上がる水は人工的な美しさがある。・・・
飛沫のきらめき、水音、水辺の涼しさ、水の匂い、あるいは待ち合わせしやすい場所として詠まれる。 (土肥あき子さんの資料より)
五感の全部をつかって詠める噴水の句ということで、皆さん、さっそく作句に取り組みました。
この日の高点句は、
噴水を背に青春のセピア色 Sさん
噴水の途切れた瞬間君の声 Mさん
風に飛ぶ噴水の粒手に受ける Hさん
噴水の止まる時間や帰り道 Sさん
とぎれなく噴水なげく夜の庭 Mさん
噴水の飛沫の向こうに空の青 Tさん
いつもお母さまと参加している小学5年生のIちゃんの句は、
噴水と二人っきりで見つめ合う
なかなか大人っぽくて、名乗りを上げたとき、皆さんから「ほお〜」という声が上がりました。どんなことを思いながら、噴水と見つめあっているのでしょうか・・・素敵な風景ですね。もちろん点も入りましたよ。
思いがけない“噴水”という席題でしたが、どの句も「あ〜、そうね」と共感でき、自分が詠みたかった風景をぴったりの言葉で表しているのをみて感心したり、みなさんと一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
*土肥あき子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。