12月2日(日)の午後、『くるみのなかには 』(講談社)の作者であるたかおゆうこさんをお迎えしてギャラリートークが行われました。近隣の方をはじめ、埼玉県、神奈川県など遠くからもたくさんのたかおさんファンがかけつけてくださいました。
最初にたかおゆうこさんが『くるみのなかには 』を1ページ1ページじっくり絵を見せていただきながら、落ち着いた声で読んでくださり、私たちをくるみの中の世界に誘ってくれました。
原画を見ながら、固い胡桃の中には何か大切なものが入っているのではないかと思っていた幼い頃のお話から始まって、子どもの頃好きだったインドの昔話「レモンのごほうび」や雪に閉ざされたドイツの冬等々、いくつかのお話のかけらが集まって『くるみのなかには 』の物語ができたことを語ってくださいました。
手にしている少し色褪せた新聞の記事もかけらの一つです。大切にファイルされているのですね。
子どもの本は嘘がつけないから、と長期にわたる胡桃の木の取材のこと、たかおさんのこの絵本に寄せる思いなどをたっぷりお話くださいました。どの言葉もじんわりと心に深く響きました。
お話の後は、「Sweets Atelier 5399」お菓子デザイナーの小原美穂さん製作の「くるみのフィナンシェ」。この原画展のためのお菓子です。紅茶はアップルティー。
ティータイム後のみなさんからの質問にも丁寧に答えてくださいました。サイン会も大盛況でした。
たかおさんの最新刊『クリスマスの女の子』(ルーマー・ゴッデン/著 たかおゆうこ/挿絵 徳間書店)の挿し絵の原画です。クリスマスの奇跡を描いた、この時期にぴったりのお話です。クリスマスプレゼントにいかがでしょうか。
師走の忙しい中をたかおゆうこさん、講談社さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。