小林 宙くんの本『タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ』刊行されました。

当店のレジ横で野菜のタネを販売しているのをご存知でしょうか?

時々ジャガイモや枝豆などの野菜も販売しているのですが、これがまたなかなか好評です。これらのタネや野菜は、小林 宙(こばやし そら)くんの会社「鶴頸種苗流通プロモーション」から仕入れています。宙くんは現在高校2年生ですが、小学1年生頃からの当店のお客様です。当店とも関わりのある宙くんの初めての著作本『タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ』(家の光協会)が9月に刊行され、現在タネと一緒に並んでいます。

小林 宙/著 家の光協会 本体1600円

日本の各地域の伝統野菜を守るため、高校受験を終えた昨年2月に会社を立ち上げた宙くんは、全国各地を歩き回ってタネを選び、流通させ、販売しています。なぜタネが大切なのか、タネ業界の今後のことなどをわかりやすく伝えています。

10月31日(木)の朝日新聞朝刊の「ひと」の欄で紹介されました。

当店のミニ情報紙「コガモ倶楽部」9月号でも紹介いたしました。

宙くんのタネとの出会いは幼い頃のどんぐりの発芽の感動や2年目のアサガオがうまく育たなかったモヤモヤとした体験だそうです。幼い頃の体験がタネへの好奇心をかきたて、タネや野菜の魅力にはまり、現在の活躍があるのです。

小学生の頃からプランターで野菜を育て、今は群馬県で畑を借り野菜の栽培もしています。そこで作られたジャガイモやニンニクなどを当店でも販売しています。中学2年生の時には「どーんとやさい」シリーズの絵本作家いわさゆうこさんとのトークイベントでも堂々とトマトの栽培について対談もしてくれました。

今、当店が扱っているタネは東京の伝統野菜「後関晩生小松菜」など秋まきの3種ほど。宙くんが自分で袋つめしたタネです。

この本には、タネの未来のことはもちろんですが、食物アレルギーのある宙くんを温かく見守り支えるご両親や兄を慕う二人の妹さんからの言葉も添えられています。

この本を通して食べること、子どもの好奇心の伸ばし方・・・などたくさんのことを考えさせられました。

幼い頃からのお客様の本を販売できることは本屋としての大きな喜びです。

宙くんはまだ高校2年生、タネを販売し、野菜を栽培しているけれど、これを一生の仕事と決めているわけではないそうです。まずは大学を目指して、平日は学業に励んでいます。

私たちは、これからの彼の活躍を応援していく周りの大人の一人でありたいと思います。そして、ティール・グリーンに来てくれる子どもたちに「好奇心のタネ」をまいていきたいな、と願っています🦆

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