4月10日(土)いけずみひろこ さんギャラリートーク

4月10日(土)の午後、『こぶたはなこさんのおべんとう』『12か月の行事えほん』の作者のいけずみひろこ さんをお迎えしてギャラリートークが行われました。お天気もよく、中庭を開放し、参加者の皆さんと距離をとりながらの開催でした。

まずは、「のはらうた」シリーズの始まりとなった『こぶたはなこさんのおべんとう』のお話から。童話屋書店に出版部ができ、くどうなおこさんと幼い子ども向けの絵本を作ろうということになり、その頃童話屋に勤めていたいけずみさんが絵を描くことになりました。大人がいない子どもばかりの世界、動物たちにフルネームの名前がついていました。いけずみさんが動物たちのスケッチを描いていくと、それをつなげてお話ができていったそうです。編集者の田中和雄さん、アートディレクターの島田光雄さん、4人が楽しそうに1冊の絵本を作り上げていくようすがいけずみさんのお話から伝わってきました。

たくさんのラフスケッチを見せてくださるいけずみひろこ さん

そして、人を喜ばすことが大好きな田中さんは、『こぶたはなこさんのおべんとう』に付録として新聞「さんぼんまつタイムス」をつけました。その中に「折々のうた」ならぬ「ときどきのうた」というコーナーがあり、そこに掲載された詩「どんぐり」(こねずみしゅん)が「のはらうた」の始まりとなったのです。くどうなおこさんはお話や詩があふれるように生まれてきたそうです。

楽しい絵本を作りたいという作り手たちの熱い思いが絵本に魔法をかけ、38年経った今もこの絵本を生き生きとさせているのでしょう。

こりすすみれさんが 好きという参加者の方の声に、「くどうなおこさんが憧れていたのも“こりすすみれさん”なんですよ」というお話も興味深かったです。

『12か月の行事えほん』についてのお話も伺うことができました。実家がお寺だったので、季節の行事は日本の文化として残したいと思ったそうです。

トークの後は、サイン会。

可愛いファンの熱い視線😁

「こぶたはなこさん」のファンの方と談笑しながら

いけずみさんのお話を伺いながら、作り手たちの熱い思いが込められている絵本は、時を経ても何かを感じさせる力があることを再認識しました。図書館で「こぶたはなこさん」と出会い好きになってから、偶然今回の原画展とトークイベントを知り、参加してくださった方、いけずみさんに会えたことを喜んでくださってました。

いけずみひろこ さん、楽しいお話をありがとうございました。参加してくださった皆さんもありがとうございました。

原画展は、4月25日(日)まで。

いけずみさんの次の在廊日は4月18日(日)14:00〜16:00です。

お待ちしています🦆

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