6月1日(水)「舘野 鴻の世界 サイエンス・リアル・ファンタジー」始まりました。

6月1日(水)より「舘野 鴻の世界 サイエンス・リアル・ファンタジー」が始まりました。

『しでむし』『ぎふちょう』『つちはんみょう』『がろあむし』(偕成社)など、昆虫たちの生態を緻密に描く舘野 鴻さん。5月に刊行された舘野さんの最新作3作品からの原画がぎっしりと並んでいます。

〈サイエンス〉は、『うんこ虫を追え』たくさんのふしぎ2022年6月号(福音館書店)

うんこを食べる美しい虫オオセンチコガネの謎の生態にせまります。オオセンチコガネの大好物はうんこ。成虫は動物のうんこを食べ、うんこの玉を地中に作って幼虫を育てることが知られていますが、その生態は謎に包まれています。舘野さんは仮説を立てて実験して、失敗を繰り返し…ようやくその生態にたどりついました。オオセンチコガネの観察記をお楽しみください。

〈リアル〉は、『みかづきのよるに』ちいさなかがくのとも2022年6月号(福音館書店)

お父さんと初めてホタルを見に行った夜のお話です。だんだんと灯りが減っていく中で見える三日月の光、カエルの声、川の音、懐中電灯を消すと、暗闇の中に幻想的なホタルの光が美しく輝きます。たてのさんはこの絵本の中では、ホタルの姿は描いていません。子どもたちがホタルに出会う時、「虫」としてでなく、「光」として出会うはずだからと考えたそうです。ホタルを「光」として印象的な表現になるように、パステルで描きました。原画の暗闇の中に何が見えてくるでしょうか? 聞こえてくるでしょうか? どんな匂いを感じるでしょうか?

〈ファンタジー〉は、『ソロ沼のものがたり』(岩波書店)

昔、たくさんのかえるで賑わった水辺。生き残りの孤独なかえるは、食べることをやめ、ソロ沼の守り神となっていった… ソロ沼御前に願掛けをして、生きて故郷に帰りついたものは、必ず願いが叶うそう。おけら先生の夜間学校、おさむしたちの戦争、かえるのヨズの旅… ソロ沼をめぐる9つの話が緩やかにつながる連作短編集です。

これまでも観察者であり、研究者、画家、絵本作家でもある舘野 鴻さん、今回作家としてもデビューいたしました。『ソロ沼のものがたり』は、ファンタジーですが、これまで舘野さんが描いてきた虫や生きものたちの生き様とつながる作品です。

鉛筆で描かれた装画、挿絵は、繊細で美しいです。静謐な空気が流れています。

今回の3作品のサイン本、あります! ホタル、オオセンチコガネ、植物などの絵入りのサインです😀 『ソロ沼のものがたり』の刊行を記念して素敵な「一筆箋」も!

もちろん偕成社の『しでむし』『ぎふちょう』『つちはんみょう』『がろあむし』もありますよ。

たてのさんの文にかわしまはるこさんの絵の「あまがえる」シリーズもあります。

舘野 鴻さんの三つの世界をお楽しみください!

素敵なサイン本、通販もいたします。

会期は、6月19日(日)まで。

皆様のお越しをお待ちしています。

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