8月27日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして第61回コガモ句会を開催しました。
兼題は「西瓜」。
俳句ではどんなに暑くても立秋(今年は8月7日)からが秋で、8月の果実である西瓜が秋の季語になっていることに驚くのですが、違和感よりみずみずしく鮮やかで親しみやすいい果実という実感を詠んでみましょう。ということで、提出された皆さんの句、どれも情景が目に浮かぶものばかりでした。高点句は、
回復の兆し熱の子西瓜食ぶ 幸江
西瓜の種律儀に取るも親譲り あき子
西瓜食む過ぎたることは空の上 節子
そして、この日の席題は「秋の蝉」蜩・かなかな・法師蝉・つくつくし
夏の蝉(みんみん蝉や油蝉)とは異なる趣を持つ。厳しい夏が過ぎ去ったさみしさが込められる。(土肥あき子さん)
高点句は、
卒塔婆の梵字の滲みつくつくし 顕人
かなかなや寺合宿の長廊下 花美
かなかなや朝餉の支度揃ふまで 克義
しっとりした情景が目に浮かぶ句が多く、皆さんの句に点が入りました。
次回のコガモ句会は、10月15日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【秋の雲】鰯雲、鯖雲。
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは10月15日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。