2月18日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして第64回コガモ句会を開催しました。
この日は、寒さも緩み春が近いことを感じさせる陽気でした。
兼題は、【蕗の薹】。
実際の蕗の薹を探された方もいらして、近所の公園など身近な所に自生しているようです。
高点句は、
蕗の薹閂はづす水車小屋 幸江
蕗の薹和紙の音して摘まれたる あき子
我のつよさ隠しきれずにふきのとう 有希
この日の席題は、【風光る】。
春は日の光が強まり、風がきらきらと輝いているように見えます。芽吹きの時期を迎え、降り注ぐ光が一段ときらめいて見えます。ようやく春が来た喜び、生命感が満ち溢れます。(土肥あき子さん)
風には季節によって様々な季語があり、春の【風光る】は視覚、夏の【風薫る】は嗅覚、冬の【風冴ゆ】は触覚、と五感を通して感じる季語であることをお話しくださいました。
高点句は、
全身を野原に置けば風光る 千枝子
風光る万物に色もどり来て 有希
風光る子犬が廻る廻る土手 一朗
【蕗の薹】【風光る】も春の季語ということもあり、心がうきうきした句会でした。
次回のコガモ句会は、4月15日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【石鹸玉】です。
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは4月15日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。