2月26日(日)よしだるみさんギャラリートーク&サイン会

2月26日(日)、『ぼくのそりあそび』絵本原画展の最終日、作者のよしだるみさんをお招きしてギャラリートーク&サイン会が開催されました。

まずは自己紹介から。

よしだるみさんは、絵本作家、画家であり、実は中国武術の先生なのです。10歳から続けているカンフー。だから姿勢もいいし、身のこなしも機敏なのですね。

2012年に京都へ移住したのを機に、ご主人からプレゼントされたクレパスで再び絵を描き始めたことなどをお話くださいました。描きためた絵の個展で絵本作家の道が開けたそうです。

当店も含めいろんなご縁が繋がり、『あめあがりのしゃぼんだま』(ちいさなかがくのとも 2019年6月号 福音館書店)、『いつかはぼくも』をはじめとする「よしだるみのどうぶつのかぞく絵本シリーズ」(国土社)などの絵本が刊行されました。

「『いつかはぼくも』はお父さんの絵本なんですよ。」とるみさん。『いつもいっしょ』は子どもだけでなく高齢者の方にも人気なんだそうです。

『ぼくのそりすべり』はびわ湖バレイスキー場に取材に行ったそうです。

実際にそりすべりを体験したり、滑っている親子をスケッチしました。

るみさんのお話で印象的だったのが、そりすべりの練習のシーンのところのお話です。子どもがやりたいということを最初は一緒にやり、途中はほっといてくれて、ゴールはしっかり受け止めてあげてほしいという言葉。子どもがどうしたらそりすべりを上手にできるのか何度もチャレンジしているシーンには、作家さんのそんな思いが描かれていたのです。

画材のクレヨンのお話もしてくださいました。実際のクレヨンを見せてくださり、板に描く様子も見せてくださいました。今回、白のクレヨンを100本注文し、70〜80本ほど使ったそうです。

るみさんは、大学時代に『ゲド戦記』などの翻訳者の清水真砂子さんに学んだそうで、最初の授業で清水先生ご自身が好きな絵本『はなをくんくん』を読んでくださったのが心に残っているそうです。好きな絵本があり、その時間を共有できたことが嬉しかったと話されました。

そして、初めてのエッセイ集『ルルオンザルーフ』(エディション・エフ)のお話もしてくださいました。

京都に移住してからずっと書いていらしたブログがエッセイ集としてでました。日々の暮らしの中で感じたこと、自然や生きものへの思い、大切な人との思い出が素直に綴られています。ピュアな言葉に心がふるえ、切なくなるほどです。

これからもいつもの暮らしの中から見える世界を描いていきたいと話されました。

トークの後の質問コーナーで、カンフーの型を見せてくださいました。一瞬のことでしたが、皆さんから拍手が!

サイン会では、一人一人に丁寧にお話ししながらサインしてくださいました。

「どうぶつのかぞく」シリーズからファンの親子さん、目の前でサインしていただくことができました。よかったね!

笑顔が素敵なよしだるみさん

今回は、お忙しい中を京都からお越しくださり、3日間も在廊してくださいました。

よしだるみ さん、福音館書店さん、お越しくださった皆さん、ありがとうございました。

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