8月5日(土)もとしたいずみさん・北見葉胡さんのギャラリートーク

8月5日(土)の午後、『わたしのともだち ポルポちゃん』(講談社)の作家 もとしたいづみさんと画家 北見葉胡さんをお迎えしてギャラリートークを開催しました。お二人からはゆる〜いギャラリートークとのことでしたが、楽しい中にも真剣な絵本つくりの様子が伝わってきました。

講談社の編集者 小川淳子さんが進行をしてくださいました。

最初に、もとしたさんの『わたしのともだち ポルポちゃん』の朗読で始まりました。

この作品は、もとしたさん、北見さんにとって初めての共作とのこと。

15年以上前に、北見さんの個展で、もとしたさんが芳名帳に「いつか絵本をご一緒したい」と書いたのを担当編集者さんが見つけ、お二人を引き合わせたのが始まりだったそうです。最初は女の子二人とネコがでてくるお話だったとか・・・その後、編集者さんが変わり、現在の小川さんに引き継がれたのが12年前とのこと。それからもなかなか絵本にはならず・・・

ある時、もとしたさんが北見さんのホームページで見つけた一枚の絵「蛸を飼う」。シックな色合いのミステリアスな絵です。この絵からもとしたさんは今回の可愛らしいタコと女の子のお話を作られたそうです。北見さんも女の子とタコが対等に接しているのがいいなと思ったそうです。ただ・・・最初はタイトルもタコの名前もまったく別のものだったのです。なんと、「はっぽんさん」!

北見さんが、いざキャラクターを描こうとしたところ、「はっぽんさん」だとねじり鉢巻姿しか浮かばず・・・編集者さんのアイデアでイタリア料理のメニューで覚えた単語「ポルポ、ちゃん」の提案! 北見さんももとしたさんも大賛成!

タイトルも、『たこのともだち ポルポちゃん』ではなく『わたしのともだち ポルポちゃん』になりました。テキストの中にも、ポルポちゃんがタコであることは最後の方まで書かれていなません。だから、読者はポルポちゃんがタコであるかなんて重要ではなく、恥ずかしがり屋だけど頼りになるひとりの大切な友だちなんだと納得します。そんな友だちと一緒だったら楽しいだろうし、どんなことでも乗り越えられるのでしょう。こんな友だちがいたらいいいなって羨ましくなりますね。

北見さんの遊びこころたっぷりの絵にも見所がいっぱい! ポルポちゃんと女の子のお揃いのリボン、浴槽のおしゃれな洋風タイルの模様、ふたりが読んでいる絵本(タイトルに注目!)、思わず書き添えてしまったという子どもたちのつぶやき、最後のページの「はっぽん しんぶん」、登場人物たち・・・ぜひ、絵をじっくりと眺めてみてくださいね。いろんな発見があって楽しいですよ。

愛らしいタコと女の子の友情のお話は、このように長い年月をかけて作家さん同士がお互いの思いを尊重しながらもこだわりをもって作られたものだったのです。

もとしたさん、北見さん、お二人のお気に入りのシーンを教えていただいたり、お二人の最近の作品の紹介をしていただきました。

北見さんの初めてのぬりえ絵本も素敵です。

講談社

和やかで楽しいギャラリートークでした。

トークの後は、サイン会。一人ひとりとお話をしながら可愛いサインを描いてくださいました。

もとしたいづみさん、北見葉胡さん、講談社の小川淳子さん、ありがとうございました。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

 

店主体調不良のため、原画展は8月12日(土)までの予定でしたが、8月6日(日)で終了とさせていただきました。

もとしたいづみさん、北見葉胡さん、予定していてくださった皆さん、たいへん申し訳ございません。

サイン本は、今後も店頭にて販売いたします。

どうぞよろしくお願いいたします🦆

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