2月16日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして第43回コガモ句会が行われました。今年は偶数月に開催することになりました。
今回の兼題は【早春】。二月の平均気温は一年で最も低いのですが、同じ気温でも立春を迎えた前と後では不思議とものの見え方が違ってきます。皆さんにはどのような春の兆しが見えてきたのでしょうか。
高点句は、
早春やフェルメールの光あり Yさん
「フェルメールだと7音に足りないのでは、ということで、
早春やフェルメールの絵に光あり
と詠むこともできますね」ということでした。
早春のうみそらやまのうすみどり Mさん
早春や豆腐一丁掬い上げ Iさん
早春の陽だまりに猫眼を細め Mさん
そして、この日の席題は【金縷梅(まんさく)】。
早春に咲くことで「まず咲く」が語源とのこと。雪が残るような早春の景色にいち早く彩りを添え、葉より先に花が咲くそうです。本来、山で自生する木のようで、あまり見る機会がない私たちのために土肥先生がまんさくの花を持ってきてくださいました。鮮やかな黄色の花や糸のように長いちりちりとした花弁を眺めたり、梅のような爽やかな香りを楽しみながら句作に励みました。高点句は、
まんさくを一枝折りて襟元に Mさん
まんさくや弾む笑いと通学路 Yさん
金縷梅のグーチョキパーと咲きにけり Aさん
実際にまんさくを見ながら作った句なので、どの句も共感でき、すべての句に点が入りました。
「咲分」と「春告鳥」
この日のお菓子も早春にぴったり。寒い日でしたが、俳句を通して春の訪れを実感することができました。
土肥あき子さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。
次回のコガモ句会は、4月20日(土)午後6時半から。兼題は、【入学】入学式、入学子。少しでも俳句に興味のある方、初心者向けのコガモ句会にぜひご参加ください。日々の暮らしが豊かになりますよ。お待ちしています!
4月のコガモ句会、参加いたします。
山本さま
句会のお申し込みをありがとうございます。
お待ちしています。
ティール・グリーン
種村