10月28日(土)の夜、俳人の土肥あき子さんをお迎えして、第68回コガモ句会を開催いたしました。
兼題は、【鳳仙花】。
高点句は、
長靴は逆さに干して鳳仙花 千枝子
鳳仙花はじけて猫は姿消し まち子
止まり木に平飼ひの鶏鳳仙花 幸江
都会ではあまり見かけなくなった鳳仙花ですが、どこか懐かしい郷愁を感じさせる句が多かったです。
この日の席題は、【秋の暮】
秋の一日の日暮れであると同時に、秋の季節自体の終わりを予感させる。さびしく、趣き深いものとして詠まれます。はっきり明示したい時には「暮の秋」(土肥あき子さんの資料より)
高点句は、
立ち呑みの枡に塩盛る秋の暮 克義
画架にある絵の具の飛沫秋の暮 あき子
秋の暮帰れと急かす母は居ぬ 幸江
秋の暮こどもの吾に逢えそうな 有希
猛暑の夏もようやく終わって、秋を実感できるようになったこともあり、共感できる句が多かったです。
次回のコガモ句会は、12月16日(土)18:00〜19:30です。
兼題は、【冬芽】冬木の芽
コガモの投句も受け付けています。「当季雑詠」、その季節の句であれば何でも大丈夫です。締め切りは12月16日(土)、直接お持ちいただくか、FAXまたは郵送でお願いいたします。
季節の移ろいを感じながら、日々の暮らしを彩る俳句。皆さんと一緒に楽しんでみませんか。ご参加をお待ちしています。