4月13日(水)より、「二十四節気 虫のお話」原画展が始まりました。
おのりえん/作 秋山あゆ子/絵 理論社
都会から緑濃く虫の多い田舎に引っ越してきた6人家族。まるで虫たちが呼び寄せたような不思議なことが次々におき、都会育ちで虫嫌いの家族の悲喜劇が始まります。
各巻の印象的な場面の挿絵が展示されています。秋山あゆ子さんの繊細で美しくちょっとユーモラスな虫たちは、虫好きはもちろん、虫が苦手な方でも思わず見入ってしまうほどです。
作者のおのりえんさんは、4人の息子さんのお母さまです。ご主人の仕事の都合で知り合いが全くいない九州で10年以上暮らしたそうです。その間におこった虫との不思議な体験、関わり・・・『虫が教えてくれたこと』が様々な子育てのエピソードを通して綴られています。
今回の原画展に際しておのりえんさんが《ティール・グリーンさんに訪れる子育て中のお母様方へ》という素敵なメッセージを寄せてくださいました。一部を紹介いたします。
“ 虫が教えてくれたこと。感じたこと、調べた知識は間違いなく私が蓄えたことの一つ。
虫に何某か恩返ししたいと思いました。虫が短い命をどんなに懸命に生きるか見たとき、結果はどうであれ、一生懸命全うするって大事だって思ったのに、何もやらないでいるのは虫に恥ずかしい。(中略)虫が教えてくれたことを、私のような虫が苦手な人も手に取れる場所、形で置きたい・・・これが、この本を書いた経緯です。”
『虫が教えてくれたこと』。虫が好きな方はもちろん、虫が苦手な方にも虫の世界を通して私たちが生きていくうえにも大切な何かを気付かせてくれることでしょう。たくさんの方に手にとっていただけたら嬉しいです。
「二十四節気 虫のお話」シリーズはもちろん、おのりえんさんの『でんでら竜がでてきたよ』(理論社)、秋山あゆ子さんの『くものすおやぶん とりものちょう』『くものすおやぶん ほとけのさばき』(福音館書店)『みつばちみつひめ てんやわんやおてつだいの巻』『みつばちみつひめ どどんとなつまつりの巻』(ブロンズ新社)『こんちゅう稼業』(青林工藝舎)『虫けら様』(ちくま文庫)なども並んでいます。
おのりえんさんが羊毛フェルトで作った虫の指人形もいっぱい!
指にはめて遊んだり・・・
虫眼鏡を通してみているのは・・・「アシダカグモ」
どんなふうに見えてるのかな? どんな発見が?
***会期中、ご来場の方に小冊子「虫のつぶやき」(おのりえん/文 秋山あゆ子/絵)をプレゼントいたします。なくなり次第、終了です。
皆さん、おのりえんさんと秋山あゆ子さんの愛すべき虫の世界をお楽しみ下さい!
お待ちしています。